2022年8月21日(日)
ものすごく遅い記事になってしまった。内容に触れています。
後編2回目を見てきた。
テレビアニメ版を見終わったときになんて残酷な話なんだ、という感想を抱いていた。今回のほうが救いのある印象を持てたと思う。
テレビ版では聖人すぎて子どもらしいかわいらしさをあまり感じられなかった桃果。今作の図書館に出てくる桃果は年齢的には少しお姉さんになったように見えるけど、人間味があるキャラクターに描かれている気がする。愛嬌があってかわいい。
前半冒頭になかったテレビ版1話の3兄弟が自宅で過ごすシーン。後半の冒頭に出てくることによって、ラストとの対比がわかりやすい。
序盤にゆりと多蕗の子ども時代の回想シーンだったのが印象的。ゆりも多蕗も貧しくもなく外から見たら立派な親に育てられているように見えるけれど真っ当な愛情を受けられずにいて、改めてこのあたりのエピソードは見ていてしんどい。10年前は親ガチャなんて言葉もなかったはずなのにね。
結末そのものがテレビ版から改変されたわけではないけれど、映画版のほうがラストを受け止められた。ぬいぐるみのメッセージが2人の強い意志によるものだったと明示されたからかな。あと4人が完全にバラバラになるのではなく、冠葉と晶馬、陽毬と苹果がそれぞれ一緒にいることができてよかった、という気持ちになった。
あとはやくしまるえつこの楽曲の使い方がすごくよかった。新曲は単にエンディングで流すのかと思いきや、テレビ版のOPを彷彿とさせるOP映像から始まり、ラストに少年よ我に帰れ、そして僕の存在証明の続きが流れるエンドロール。私はやくしまるファンとしてノルニルと少年よ我に帰れは以前から聴いていて、後からピンドラを見ているから、楽曲とアーティストがスタッフとアニメファンに愛されているのがうれしい。
特典のリーフレット。