主にライブのメモとか。

お笑いライブや音楽ライブのレポと感想を中心に。いいブログタイトルが思いつかない。

2023年12月16日「シベリア少女鉄道vol.37『持続可能彼女』」

2023年12月16日(土)

新宿シアターサンモール

 


シベリア少女鉄道の公演に行ってきました。

今回はエビ中の彩ちゃんが客演、そして女性キャストのみ。浅見さんや川井さんが出ないのはちょっと残念。とはいえ行かない選択肢はないのです。

実はエビ中メンバーが出てるシベ少の公演を生で観るのは初めてだった。

配信も見た上で感想書きます。


会場は初めて行くシアターサンモール。新宿駅からは紀伊国屋書店とかがある通りをひたすら真っ直ぐ歩き続けて最後細い道に入って行ったところにある。新宿駅前からはかなり離れていて新宿の雰囲気のない落ち着いた場所だった。会場自体は結構古そうでレトロな作り。

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席は上手側の後方だった。後方は段差がついていて舞台を見下ろす形で見やすい。

 


勝手に役を紹介。

 


ハル…安本彩花(私立恵比寿中学)

明るく人懐っこい性格の宇宙船のリーダー。正義感が強い。

 


ミカ…小関えりか

ハルと仲がいい。乗組員としての能力に劣等感を持っている。

 


リア…瀬名葉月

機械の操作や修理を担当している乗組員で大人しい性格。エマとは以前からの友人。

 


エマ…土田有未

自信家で気の強い乗組員。リーダーに選ばれなかったことに不満を持っている。

 


ざっくりあらすじ。

舞台は宇宙船の中。赤いツナギの制服を着た4人の女性乗組員。地球に帰還するすべをなくし食糧も水も尽きていく中で疑心暗鬼になったミカがナイフを取り出す。「そのナイフで誰かを傷つけるなら、私はミカを許さない」ハルがハッキリとした声で言う。リアが床に捨てた銃はエマが拾い、エマが放った銃弾はリアの腹部を赤く染める。エマがミカの食事に毒を入れたので解毒剤が欲しければ取りに来いと告げてビンを床に落とすが、拾いに来たミカをエアシューターに閉じ込めようとして逆に自分が閉じ込められてしまう。

「もうこれってハッピーエンドってことにはならないのかな?」ミカと2人だけになったハルが言う。絶望の中で目を閉じて地球のクリスマスを思い浮かべる2人…

 


以降は冒頭に提示されたこのラストシーンまでに何があったのかが描かれる。

というのが表向きのやつ。途中から職を失い家賃も払えなくなったため劇場に住み着いている風間さなえが登場し、ストーリーを無視して自由に生活を始める。

 

 

 

始まってすぐ思ったのは地球に戻れない宇宙船という設定がエビ中主演でやったボクコネを連想させる。でもあの公演は彩ちゃんが活動休止してた頃だったから出ていないんだよね。宇宙船は外に出たら死ぬし外部に助けを求めることもできないという究極の設定なのかな。

 


そもそもシベ少は全部当て書きだと思うけど、彩ちゃんの役はピッタリ。当て書きだから当たり前だけど、彩ちゃんのピュアで優しくてコミカルなキャラクターが生かされていた。

 


キャストが発表されたときに思った「女性だけならさなえちゃんもいればいいのに」が叶った!出てきたときは心の中で歓喜した。事前告知のないシークレットで藤原さんが出たりとかは過去にもあったけど、さなえちゃんでやるとは予想していなかった。そもそもさなえちゃんは留学している様子をSNSに上げたりしてて最近シベ少に出ていなかったから、もうシベ少出ないのかな、って思ってたんだよね。またシベ少に出てくれてうれしいよ〜!

 


照明の灯りに当ててタオルを干したり、セットから出てきた水を回収したり、生きるために自由に振る舞うさなえちゃん。彼女の存在に気づいたキャストは芝居を続けながらもさなえちゃんに協力するようになる。さなえちゃんは黒豆を煮たり団子を作ったりするとキャストに差し入れ、もぐもぐしながら台詞を言うキャストたちw 宇宙船のセットはどんどんさなえちゃんのために解体されていく。

 


本番中にセットが解体されていくという変すぎる作品で、素早く安全にバラしていけるセットを作らなきゃいけなかった大道具さんは大変だっただろうと思う。そしてこのセット、次の公演が始まるまでにまた元の状態に戻すんだよな、と思うとお疲れさますぎる。

 


舞台鑑賞としてはクリスマス前の時期に観るのにちょうどいいストーリーでよかった。

ラストにクリスマスの要素があるのもそうだけど、心温まる友情物語なんですよね。ほっこりする。冒頭に提示されたシリアスなラストがハッピーエンドに変わっていくスタイルはいかにもシベ少の得意分野なんだけど、浅見さんみたいなぶん回して笑い取りまくる人がいなかったから余計ほのぼの感があったのかも。浅見さん批判ではないです、浅見さん大好きなので!!!

 


脚本に対してのツッコミどころを上げると、まず宇宙飛行士なんてものすごく狭き門の選ばれし人たちだから、「私には難しいことはわからない」なんて言ってしまうミカとか、攻撃的な言動を繰り返すエマみたいな人たちはそもそも宇宙には行けないんじゃないかってことw

あとは本筋のストーリーは宇宙船での出来事を何日にも渡って描いているけど、さなえちゃんが出てきてからの脱線ほのぼのストーリーは現実世界の90分弱くらいの時間軸の中にあると思っていたんだけど…。風邪で倒れたさなえちゃんの看病が三日三晩続いたりしていたのでこの人たちはどこの時空間にいるんだ…?という気持ちにはなった。

 


とは言えダブルミーニングの台詞、同じ台詞なのに冒頭とラストで全く違う内容になってしまう芝居、などシベ少らしさはたっぷりだったし、絶対に舞台でしか表現できない笑いを提供してくれる土屋さんは最高です。

3月のシアターシュリンプのチケットも取れたので楽しみ!!

 

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お楽しみコンテンツ入りのクリアファイル。

 

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帰りに新宿駅前でフレンチトーストを食べた。