主にライブのメモとか。

お笑いライブや音楽ライブのレポと感想を中心に。いいブログタイトルが思いつかない。

2020年12月15日「シベリア少女鉄道vol.33『メモリー×メモリー』」

シベリア少女鉄道の配信を見た。
9日から13日まで観客を入れて行っていた公演のうち12日の昼夜回を収録・編集したもの。配信開始が12月15日だからそう書いたけど、私が見たのは19日(土)でそのあと月曜の夜にもう一度見た。
 
最近は毎回観てる劇団だし現地で観たかったけど、状況的に諦めた。配信ありがたい。ちなみにエビ中メンバーがシベ少の舞台に出るのは3回目だけど、運悪く観に行けたことがない。1回目の彩ちゃんのときはシベ少自体観たことなかったから興味が持てなかったのだけど、彩ちゃん2回目はHEREのライブと被って苦渋の決断だったし、今回はリスクを避けたけど本当は行きたかったよ。
 
名目はエビ中中山莉子を主演に迎えて、って感じだろうけど、印象的にはりったんと小関えりかちゃんのWヒロインって感じだったかな。
 
配信期間も終わってるから関係ないと思うけど、一応ネタバレ注意。
 
 
 
 
 
それっぽくあらすじ。
 
舞台はとある田舎町。強盗事件の捜査のために東京からやってきた梶原刑事とその部下古澤。梶原はかつてこの町に住んでいたことがあったため、土地勘があるという理由で派遣されたらしい。
一方学校をサボって物思いにふけっていた女子高生のカナは実家に帰るためにこの町に戻ってきたというユーナと知り合う。二人は将来有望だった元陸上選手のヒロに偶然出会い、カナは憧れ応援していたという気持ちを伝える。しかし怪我で引退していたヒロはカナに冷たい言葉を返すのであった。
カナが物思いにふけっていたのは、今日が3年前に亡くなった中学の頃の同級生しおりの命日だと聞いていたからだった。その同級生は不登校気味でクラスに馴染めず、隣町の中学に転校したのちに亡くなったらしい。カナは助けられなかった自分を悔やみ、またしおりに手を差し伸べなかった担任小田への怒りを抱いていた。話を聞いたユーナはカナを自宅へ連れていく。ユーナはしおりの姉だったのだ。そして担任の小田はユーナの母の教え子であり、ユーナの元担任でもあった。
それぞれの人間関係と15年前の事件、そして新たに起こった事件が登場人物たちの運命を翻弄していく…
 
前半のあらすじを真面目に書くとこんな感じかと。無駄に相関図もまとめてしまった。(客)を評価してほしいw 見た人ならわかるやつ。
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シベ少の舞台なので後半はぶっ壊されてなんの意味もなくなりますw
 
構造的にはvol.28の「たとえば君がそれを愛と呼べば〜」に近いかなーと思うけど、演者が暴走して戦い出すという意味ではvol.32「ビギンズリターンズ〜」の要素もあるって感じかな。なぜ浅見さんはいつも暴走するポジションなんだ。
 
明確な元ネタはないものだと思って(それでも楽しんで)見ていたんだけど、某漫画の要素が元ネタになっているらしくてまたしても未履修ですみませんと思ってしまう。でも知らなくても問題なく楽しめたと思う。
 
シベ少の舞台は日本一スキルが求められる舞台な気がしていて、脚本、演出、演者、裏方、みんなすごくクオリティの高いことをやってるんだけど、完成した作品はただバカバカしいものなのが大好き。特に土屋さんはマジでどうやって脚本を作っているのかが本当に謎。キャストも演技力がないと成立しないんだよね。りったんはエビ中舞台の時もお芝居が上手いと思っていたけど、今回も良かったと思う。シリアスパートでちゃんとシリアスな演技ができてこそ。
 
ここ何作かで定番の出演者の川井檸檬さんはこじらせ青年役が似合うね。同時にイケメンポジションというか、ラブストーリーに組み込まれていることが多いのかな?とも思う。前は加藤さんが冴えない男ながら恋愛する役だったことが多かった気がするんだけど。浅見さんは実年齢よりも上の役が多いかな?今回も川井さんの父親役だったけど実際そこまでの年齢差はないと思う。
小関えりかちゃんは毎回大活躍。前半はストーリーの中心人物で後半はツッコミポジション的な。今回はそこにシベ少初参戦のりったんが加わることでそこにさらにプラスしたやりとりもあっておもしろかった。
劇中は新型コロナウイルスは存在しない世界だったけど、舞台の外側にはコロナが存在していて…っていうのが少しだけ表現された終盤の展開もおもしろかったなー。物語の幕引きは今まで見たシベ少の中で1番無理やり終わったかもw
 
配信視聴でもWebアンケートの回答権があったのでやりました。「君がくれたラブストーリー」再演してくれないかなー。あのときの感動と衝撃があったからこそ私はこの劇団が大好きになっている。
 
次作は必ず劇場で、来年はそんな世の中になっていることを祈ります。