2020年4月19日(日)
3月公演予定が中止になってしまったエビ中の舞台の有料配信を観た。基本現場に行って観たものしか書いてこなかったブログだけど、本来生でやる予定だった舞台なのでここに記録。14時配信回なのでマチネと呼んでいいかな。
今回は土屋さんではなくエビ中とははじめましての高羽彩さんの脚本・演出。そして2008年に劇団で演じられた作品の再演とのこと。どういう経緯で決まったのだろうか。
以下感想。軽くネタバレあるかも。
意味はわからないけどポップなタイトルとカラフルな衣装のイメージビジュアル、過去のエビ中舞台の流れからコメディを想像していたので裏切られた。Twitterでも同じような感想を持っている人が多かったように見えた。
ワンシチュエーションで会話劇という点では土屋さん作と共通点もあるけど、逆に言えば共通点はそのくらいかな?
日常から突然ぶっ飛んだSFになるけど、その中で意外と今までと変わらないような些細な日常も続きつつ最後に怒涛の展開があるっていう…。
今の社会情勢も重なって、より設定や問いかけられたメッセージが強く突き刺さった気がする。見終わってしばらくはちょっと考えすぎてしんどくなったりした。
アフタートークが和やかだったのが救われたかも。私が観たのは19日14時回だったから真山、美怜ちゃん、山口森広さんの3人だった。劇中怖い役柄だった山口さんが気さくで優しいお兄さんでホッとした。演技に関してもいろいろとアイデアを出して引っ張ってくれていたようでエビ中ちゃんたちにとってもありがたかったんじゃないかなと思う。
アフタートークの内容はあんまり書かないほうがいいのかな?一つ感心したのは、今回は当て書きではないのに役がハマっていたという話。本当それぞれの役柄がばっちりだったと思う。初演のときとは男女の比率が違うので設定をエビ中用に書き直しているそう。役は読み合わせのときにとりあえずメンバーと役柄の年齢順に割り振ってみて「後で替えるかも」という話だったが、最初に振った役でハマったからそのまま決まったのだと。すごいなー。
本当は生で観てもらいたかったけど、せめて配信という形でも観てもらえてよかった、と話していた。演者さんスタッフさんの努力が少しでも報われてよかったと思うし、私はチケット落選していて本来見れなかったものだからこうやって観ることができてありがたかった。