主にライブのメモとか。

お笑いライブや音楽ライブのレポと感想を中心に。いいブログタイトルが思いつかない。

2019年4月25日「銀幕の果てに」

2019年4月25日(木)
 
熱海から10日と経たずに再び紀伊國屋ホールに行ってきた。熱海と演出家、出演者が被っている中稽古が行われた作品。つかこうへいの原作でありながら今まで一度も舞台化されて来なかった新作でもある。
 
Twitterで検索すると話が難しいという感想がたくさん出て来る上に、パンフレット内のコメントで小説を読んだけどわからない、と出演者自身がコメントしたりしていて不安は募るばかり…。
 
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観た感想としてはマジでむずかしくてよくわからなかったわ…って感じw 一つ一つの場面で何をやっているかはわかっても場面場面がバラバラのまま繋がらないままだったという印象。特に味方さんがどういう立ち位置でどこにいるのかがわからなかった。でもそれ以外の場面も映画の中のシーンなのか現実なのか、現在なのか過去なのかわからなかった。最初はバラバラだった話がラストに向けて繋がっていって謎が解けていく話だったらスッキリして気持ちいいんだけどなー。
っていうか最後はどうやって終わったっけ…?
 
何回か観たらわかると言われても、一回しか観れなかった立場としてはどうしたらいいのか。そもそも1週間しかやらない舞台を何回も観れた人のほうが少数派なんじゃないかと思ってしまう。新幕末や熱海も複数回観ることで理解が深まっていく作品だったけど、1回目で大筋のストーリーやメッセージは受け取れていた。今回はそれすらよくわからないまま終わってしまった。新幕末を初めて観たときは理解できなかったところがあっても、なんかすごかった(語彙力0)みたいな感想を抱いたのだけど、そういうよくわからないけど熱量は受け取った、みたいな状態にもならなかった。
いろいろネット上で感想や考察を探して自分の中で納得いく着地点は見つけたいと思っているけど、原作小説を読みたいか、とか再上演があったら行きたいか、と言われるとそんなに積極的に触れていきたいという気持ちもないかな…。
私はつかこうへいも岡村さんの演出も苦手なんだと思う。これは好みの問題なので向こうが悪いわけではないです。かといって私が悪いわけでもないと思う。
 
矢島舞美ちゃんはちょっと声が弱いところもあったんだけど、ただただ美しかった。ダンスのシーンとか本当に綺麗。味方さんはいつもの安定の味方さん。役が熱海の伝兵衛と似通っていた気はするけど。石田さんも安定の演技だった。過去のつか作品の役柄と比べるとどっしりしている役だったかな。
熱海にも出ていた久保田さん大石さん、新幕末に出ていた黒川さんも台詞が結構ある役だったのは密かにうれしかった。
そんな中今回1番印象に残ったのは木崎ゆりあちゃん。去年の熱海で観たときは特別上手いという印象もなく特に期待もしていなかったのだけど、今回観てびっくりした。声もよく通っていたし、感情表現もよかった。大部屋女優の役だったけど、演技では主役を食ってたかなーと思う。
 
あんまりまとまってない感想だけどここらへんで一旦終わり。何か思い出したらしれっと追記する。
 
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パネルはこの日撮り損ねてしまったから、熱海の時に撮った写真。
 
 
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