主にライブのメモとか。

お笑いライブや音楽ライブのレポと感想を中心に。いいブログタイトルが思いつかない。

2019年2月12日「尾形回帰弾き叫び対決シリーズ『百人組手』」

2019年2月12日(火)
下北沢Laguna
出演:尾形回帰/青木亞一人(アシュラシンドローム)
 
回帰さんの弾き叫びに行ってきた。今までラグーナでの弾き叫びはずっとワンマンだったのだけど、今回はゲストを迎えたライブ。ツーマンにした意義のあるいいライブだった!
 
まずはタイアップの衣装で回帰さんが登場。
 
愛がこびりついてる
 
なんかいつもよりマイクのリバーブ?が強めというか声が残る感じに聴こえたんだけど気のせい?
 
一曲終わったところでゲストを呼び込む。アシュラシンドロームの亞一人さんとサポートキーボードのアツシさん。
 
アコースティックはそんなにやらないので緊張しているという亞一人さん。
 
回帰さんから今回のライブは通常の対バン方式ではなく、一曲ずつ交互に歌うという趣旨説明。Twitterで出していた通り事前に決めたお題に沿って曲を演奏していく。最初は回帰さんが自分でお題を決めようと思ったけど、今後もこのライブを続けていくなら毎回決めるのは大変なので亞一人さんに考えてもらったそう。
 
お題は紙でも配られたので確認しながらライブを観ることができた。お題を演奏する順番は決まっていなくて、ステージ上で二人が話しながら選んでいた。横に書いてある数字は演奏順。薄暗い中でメモしたから汚いw
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今回のセトリはなぜかネットに上がらなかったけどたぶん合ってると思う。MCはだいたいのニュアンス。
 
【自身のバンドで一番人気な曲。】
 
青木亞一人:山の男は夢を見た
 
回帰「人気の曲の基準って何?YouTubeの再生回数が多いやつだよね」
 
尾形回帰:死ぬくらい大好き愛してるバカみたい
 
亞一人「NHKの音楽番組みたいですね、隣で手拍子しながら聴くみたいな」
回帰「のど自慢みたいな」w
 
亞一人「これあと99人やるってことですか?」
回帰「俺も深く考えないでタイトルつけちゃったんだけど、ラグーナの人にも『100回やるってことですか⁉︎』って言われて」w
回帰「月に1回やるとして10年弱くらいかかる」
ライフワークみたいになる、と。でもまだ40手前だから10年なんて全然行ける。
 
【まるで持ち歌の如く自信たっぷりに歌いたい曲。】
 
青木亞一人:田園(玉置浩二)
 
回帰「高校生のときにバンドを始めたんだけど、ギタリストだったからボーカリストとしてのコピバンってやったことがないんだよね。
だからわかりやすく影響を受けた曲です」
 
尾形回帰:バラ色の日々(THE YELLOW MONKEY)
 
上京したときにせっかく東京に来たからロックフェスにたくさん行こうと思って
ロッキンの1年目に行ったそう。
そこでイエモンがこの曲を演奏してたという回帰さんの思い出。
 
亞一人「ハイボールもらっていいですか?お金は後で払うので」
ステージ上からハイボールを2杯注文する亞一人さん。
回帰「アツシくんも大丈夫なの?僕は自主規制で」w
 
【カラオケの十八番。】
 
亞一人「カラオケで必ず歌う曲です」
回帰「イエモンが微妙な時期の曲だよねw」w
亞一人「それは許せませんね」
回帰「ファンとして当時聴いてたときはちょっと微妙だなって思ってた」w
 
青木亞一人:パール(THE YELLOW MONKEY)
 
亞一人「尾形さんカラオケとか行くんですか」
尾形「行かないね」
若い頃は打ち上げでめちゃくちゃカラオケに行ったけど今は行かないそう。
回帰「バンドマンはネタ曲みたいなの持ってるんですよ」
バンドメンバーとのネタ曲の披露し合いで疲れるから最近はもうやらないということらしい。
回帰「亞一人くんだったらGET WILDでしょ」
亞一人「ちょっとなんで言うんですか、この後やるんですからネタバレダメですよ」w
 
尾形回帰:ピンクスパイダー(hide)
 
亞一人「僕もめっちゃ好きです」
回帰「俺の最初のロック体験はXだから」
亞一人「そうなんですか」
回帰「HEREのお客さんは俺らのX好きを知ってくれてるんだよね」
 
中学生の頃、武田さんとXのライブに行ったときのエピソード。女の子のお客さんが服を脱ぎ始めるのでライブどころではなくなってしまった、と。
この話前にも聴いた(読んだ?)ことあるけど、女の子が服を脱ぐというのが全然想像できなくて話が入ってこない。どういう状況なの?
 
【子供の頃に聴いて影響を受けた曲。】
亞一人「ラピュタの君をのせてを米米CLUB石井竜也がカバーしてて」
今回はそのカバー版をやると。
 
青木亞一人:君をつれて(石井竜也)
 
回帰「知らない人が多いかもしれないけど、井上陽水の傘がない」
亞一人「名曲じゃないですか」
回帰「母親が井上陽水好きで子供の頃家で流れてて、ある意味最初のロック体験かも」
 
尾形回帰:傘がない(井上陽水)
 
回帰「歌詞がすごいよね、『都会では自殺する若者が増えている』」
子どもながらにすごい歌詞だと思ったと。
回帰「(アシュラの)山の男〜もすごいよね、大事なサビで『山』って出て来ないよね」w
親父が書いたから、と亞一人さん。
 
北海道で対バンしたとき、亞一人さんのお父さんが青ばんを持って来たのだが、
回帰「こう(両手で抱えるジェスチャー)じゃなくてこう(肩に担ぐジェスチャー)持って来たからね」w
 
【自身の曲で気に入っている曲。】
 
昭和歌謡な歌詞が気に入っていて、ライブでは必ず1曲目に演奏している。
 
青木亞一人:男が女を唄うとき
 
初めて聴いたけど、歌謡曲好きだからこういう曲は好み。歌詞を聴いた感じだと女が男のことを歌った歌詞っぽかったけどそういう単純なものではないのかな。
 
回帰さんから、この曲バンドでやるとすごい激しいよね、と。
 
回帰さんは常に1番新しい曲が1番気に入っているとのことで、去年出した最新アルバムからOH YEAH 。
回帰「今度シングル出すんだけどそのタイトルはエイエイオーだからね、ブレてないw」w
亞一人「僕は尾形さん天才だと思ってますから」
 
尾形回帰:OH YEAH
 
回帰「インビシのときお世話になってたマネージャーが清志郎の宣伝マンだった人で、事あるごとに比べられてムカついたんだけど」でも好きで?憧れで?尊敬してて?なんて表現をしてたか忘れてしまったけど、マイナスな感情だけじゃなくてプラスの感情もあった、という話だったと思う。
回帰「歌詞にキヨシローって入れられたのは俺の中で大きい」
 
亞一人さんのサポートで来ているアツシさんに関して(このタイミングじゃなかったかも)
回帰「アツシくんの紹介しなくていいの?」
亞一人さんから、僕らのレコーディングとか、ワンマンとかここぞというライブのサポートで弾いてくれてます、という紹介。
HEREでいうハジメタルだね、と回帰さん。
回帰「初めましてだよね、って話をしたら十数年前に一度やったことがあるって」
インビシ時代の対バンで一緒になったことがあるらしい。対バン相手の名前も言ってたんだけど、私が忘れてしまったから書けない。覚えてるアツシさんすごいし、あのときの対バンか、と思い出せる回帰さんもすごい。
 
 
【こんな曲は作れねぇよ……と感服した曲。】
 
幽☆遊☆白書のエンディングだった曲。私は見たことなくてピンと来ないんだけど、ドンピシャ世代なのか幽☆遊☆白書でめちゃくちゃ反応してるお客さんが何人かいたなー。
 
青木亞一人:アンバランスなKissをして(高橋ひろ)
 
ボーカルとキーボードが同じメロディをなぞるサビについて、
回帰「サビのところ原曲もユニゾンなの?」
亞一人「そうです」
回帰「おもしろいアレンジだね」
 
回帰「本当は家庭教師って曲をやりたかったんだけど、とても弾き叫びでできないので」
 
尾形回帰:カルアミルク(岡村靖幸)
 
本家は結構ねっとりした歌い方だから、回帰さんはもう少しさらっとした歌い方で好き。
 
この曲も歌詞がすごい、と。
回帰「だいたい午前8時9時まで遊んでる⁉︎ 知らない女の子とビデオ見てる⁉︎」w
亞一人「どんだけいい子だったんですかw」
 
【ライブでやりたいけどなかなかやる機会がない曲。】
 
アツシさんのキーボードを借りてイントロだけ弾く亞一人さん。
 
青木亞一人:GET WILD(TM NETWORK)
 
ここで武田さん登場。上に着ていたスウェットを脱ぎ尾形回帰Tシャツで出てきた。
 
初期のHEREではライブの最後に必ずやってたんだけどメンバーが変わったりしてやらなくなってしまった、という曲。
 
尾形回帰:エンドレスワルツwith武田
 
 
【とにかくバーン!って感じになれる曲。】
 
本日3曲目のイエモン。BURNだからバーン!って感じになれる曲らしいw
 
回帰さんが「2番は俺歌うわ」と言い出して二人で歌うことに。スマホに映してる歌詞を二人で見るために譜面台を動かしたりしてわちゃわちゃ。
 
青木亞一人:BURN(THE YELLOW MONKEY)
 
尾形回帰:くらいやがれ
 
回帰「エンケンさんのスタイルを継げるのは俺しかいないって勝手に思ってるんで」
亞一人「俺も小室さんが引退して、」
GET WILDを歌い継ぐのは自分だ、みたいなことを話して
亞一人「そういうことですよね?」w
回帰「まさか小室さんが出てくるとは思わなかった」w
これ完全にギャグとして言っていると思ってきいてたけど、亞一人さんのTwitter見るとプロフィールに小室哲哉リスペクトが書いてあるから本人は結構本気で言ってたのかも…と後から思っている。
 
引退することないのにね、もったいないよね、という話になり、
回帰「定年がないのがミュージシャンのいいとこなんだから」
亞一人「年齢の話するのやめましょう。打首獄門のベースのjunkoさんが還暦って発表して僕らもう年齢の話できなくなったんですから」w
 
 
【一番メロディが心に残った曲。】
青木亞一人:春よ、来い(松任谷由実)
 
LET’S GO CRAZYにしようと思ってたけど弾き叫びらしくSTANDARD LOVERSにします、と急遽変更して演奏。
 
尾形回帰:STANDARD LOVERS
 
 
【J-POPで挑戦したい曲。】
 
青木亞一人:traveling(宇多田ヒカル)
 
亞一人「僕はすごい楽しいんですけど、皆さん楽しいですか?」
楽しいよね?と回帰さんがきいて、拍手するお客さん。
 
回帰「J-POPに挑戦した曲です」
 
尾形回帰:ヘッチャラwith武田
 
ポップな方向性はここで一つ到達したので一区切り(で今後はまた違う方向に向かうのかな?)みたいなことをふわっと言ってたと思うけど、どんな風に話してたかあんまり覚えてない。
 
【自身のバンドで一番シンガロングする曲。】
 
青木亞一人:月はメランコリックに揺れ
 
最後はみんなでやろう、と言って亞一人さんも合いの手に参加することに。
回帰「サビの折り返しのところ気をつけてね」
 
尾形回帰:はっきよいwith武田
 
なんとなくノリを合わせてイェイイェイとか言うんだけど、曲の流れをちゃんと把握してないからちょいちょい間違える亞一人さんに笑う。キョロキョロしてて挙動不審でおかしいw
 
回帰「サビの折り返しのところ気をつけてって言ったじゃん!」w
最後にゲストに対してダメ出しw
 
 
1回目にしてハードル上がったと思う、と回帰さん。
転換なしで2時間半くらい、充実したライブだった。
 
 
アシュラは去年FADで観てるんだけど、正直あまり記憶がなかった。山の男〜を歌ったときにそういえば聴いたことがあったかも?と思ったくらい。
亞一人さんは名前のイメージから線の細い男の子を想像していたけどわりとゴツい感じの人だった。
基本座って歌ってたから演奏中はあんまり顔が見えなかったんだけど、歌は上手かった!
 
回帰さんはギターで迫ってくる力があるから亞一人さんとの対比になっていておもしろかった。
お題に微妙に抵抗しようとしてる選曲もあったけど、普段はやらないカバーも聴けてうれしかった。井上陽水岡村ちゃんがよかったかなー。
あと物販の手伝いだったはずの武田さんが3曲も参加してくれたのがうれしかった。
 
交互に演奏するスタイルはすごくおもしろかった。ピアノ伴奏とギター弾き叫びで異なるタイプを聴けたのもおもしろいし、音楽遍歴なんかも聴けて目当てじゃないほうにも興味を持てた人たくさんいたんじゃないかな。普通の対バンだといくら仲良いバンドとやったとしても観てる側からするとあまり伝わらなかったりするけど、ステージ上でずっと話してくれると関係性がわかってすごくいい。若干やらしい話だと、ゲストだけ聴いて帰ることができないからちゃんと聴いてもらえるメリットがあるなーとも思った。
 
 
今回音楽ライブでは珍しく(少なくともHEREでは初めて)アンケート用紙があって、今後のゲストやカバー曲の参考にする気満々だった。好きなバンドとか書いたけど、何の参考にもならなさそうだ…ごめんなさい。機会があれば女性歌手のカバーはやってみてほしいな。男の人が女目線の曲歌うのってセクシーだから。
 
バンドじゃないからとかワンマンじゃないからという理由で見送る人もいるライブかもしれないけど、濃密でいいライブだったから次回以降は検討してほしいなー!私は都合がつく限りは通う予定。
 
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