主にライブのメモとか。

お笑いライブや音楽ライブのレポと感想を中心に。いいブログタイトルが思いつかない。

2018年9月6日「タイヨウのうた」

2018年9月6日(木)
なかのZERO大ホール
 
エビ中ひなたが出演の舞台。HEREのZepp直後だったし行くかどうか散々迷っていたのだけど、当日券で観てきた。ちなみに迷っていたのはお金やスケジュールの問題ではなくて、1週間に観ていいライブ(舞台)の量を超えてしまうと思ったから。ライブは余韻に浸りたいタイプだから連続して観るより少しずつ期間を空けて観たいし、一度にたくさん観ると過剰摂取してる気分になる。
でも公演期間が短くてこの日しかタイミングがなかったので決意して行ってきた。
大阪千秋楽も終わったのでアップする。
 
映画をやった当時かなり流行っていたけれど、実際に見たことはなかった作品。
舞台をやることが発表されたときにたまたまGYAO!で無料配信されていたので映画版だけチェックしていた。ドラマと小説は見てない。
 
相手役がジャニーズの方ということで女性客が多いことは予想していたけど、予想以上の女性率。平日マチネだったから余計に男性比率が低かったりするんだろうか。女性=ジャニーズファンとは限らない(現に私もひなた目当てのエビ中女ヲタ)けど、ひなたにとってはどちらかというとアウェイな現場だったのだと思う。
 
 
以下感想だけど、ストーリーネタバレで書くのと辛辣な感想になっているので注意。というか別に誰も読まなくていいよ…(じゃあ書くなと言われそうだけど)。
 
 
 
 
 
 
 
まずひなたの歌がすごくよかった!エビ中を観ててひなたが歌上手いのは知ってるけど、その予想を超えてきた。本人が事前のインタビューで話してたけど、エビ中のときとは歌い方が違っていた。優しくて切なくて繊細な歌声で、ひなたが歌うたびに感動してた。ひなた推しはこれだけのためでも観る価値がある。
 
演技は全般的によかったと思うけど、印象的だったのは親友役の女の子かな。東京パフォーマンスドール高嶋菜七ちゃん。
主演のふぉ〜ゆ〜辰巳さんと松崎さんは舞台中心に活躍してるジャニーズのベテランさんで30歳とからしいけど、高校生役には特に違和感なし。高校生役のキャストは全員よかったと思う。
 
ミュージカルってほどではないけど、ちょっとミュージカル仕立てな部分があった。XPの患者と看護師が歌い踊るところとサーフィン部員が歌い踊るところがあったのだけど、個人的にはあんまり。単に私がミュージカルが得意ではないんだろうけど、歌をテーマにした作品だという理由でミュージカル仕立てにしてるなら安易だなーと思う。むしろ誰も歌によって感情を表現しない世界で雨音薫だけが歌を歌って表現するからいいのでは?
 
ちょいちょい出てくるサーカスのパフォーマーも別に物語上いなくてもよかったのに、と思ってしまう。ヴァイオリン奏者の人はよかった。
 
孝治と母親の確執は消化不良だし余計なエピソードだったと思う。映画だと孝治の母親はほとんど出てこないのだから登場させなくてもよかったのでは。
薫の母親がすでに亡くなっていたのと父親の職業がオペラ歌手になっていたのだけど、ここも映画版のまま(夫婦で小さな食堂?レストラン?を経営してる)やってほしかったなー。映画版の自営業ゆえのちょっとヤンチャな雰囲気のする、不器用だけど家族思いのお父さん好きだったんですよ。
孝治の母親は議員かなんかの設定になってたし、薫の父親はオペラ歌手で、平均より『いいとこ』の家庭の設定になってるの謎w 
 
あと薫の父親と薫の主治医の恋愛エピソードもいらなかったなー。そのくだりいる?って思う。
 
孝治が台風が来ている日にサーフィンをして、『遊びじゃない、命を懸けてサーフィンをやってるんだ!』って証明しようとする場面があった。完全に命を懸けるという意味を間違っていると思う。友人も薫も薫の父親も孝治の母親も見に来ていて、周りの人も危険な目に巻き込んでるし意味がわからない。あと大人は孝治が海に入る前に止めろよ。
ここに関しては脚本にすごくもやもやしてそのあとしばらく集中できなかった。
 
薫が最後のライブで防護服*1を着てステージに立つのも『?』マークいっぱいだった。ライブハウスとか音楽ホールとか太陽の光が入らない会場はいくらでもあるし、夜であれば防護服もいらないのに、なぜわざわざ日中の野外ライブをブッキングしたのか。周りの友人も大人も全員バカなの??あとそもそも防護服は顔の周りも紫外線がカットできる透明な素材で覆われているから歌を歌うのは困難だと思う。舞台衣装だと演出の都合上顔の周りはオープンだったと思うけど(透明な素材であっても顔の前を覆ってしまうと演技が見えづらくなるから)実際は違うよね?なんか雑だったと思う。
そのあとの結婚式も唐突だったからえっ?って思ったし…。
 
どんな結末だったのか終わり方がわかりづらかったという感想をtwitterで見て、たしかにそうだったかもな、と思った。映画を見ていたから薫が亡くなるとわかって観ていたけど、完全に初見の人にはわかりづらかったと思う。
 
この作品の軸となるメッセージって純愛とか闘病ではなく、人は亡くなっても生きた証は残って大切な人の心に在り続けるって部分ではないのかな。映画版ではそう受け取ったのだけど、この舞台ではそう感じられるような終わり方ではなかったのが残念。ひなたの歌で終わってほしかった。
 
小説とドラマを見ていないから、そっちでは出てきたエピソードが盛り込まれていたのかもしれないけど、もやもやする脚本だった。たとえドラマ版には出てきたエピソードだとしても舞台とは尺が違うのだから、全部を描くのは難しいわけで、素直に映画版に沿ったストーリーで観たかったな。
 
 
 
めちゃくちゃ脚本に文句言いまくる感想になってしまった。ごめんなさい。出演者には罪はないです。でも大人の登場人物が大体ウザかったから薫と孝治を始めとした高校生たち*2中心の話にしてほしかったな。ホームページの告知でキャストを見た時点でやたら大人の出演者多くない?と思っていたのだけど悪い予感が当たってしまったような。もしかしたら脚本が上がる前に出演者がある程度決まっていて無理矢理脚本を合わせて作ったみたいな可能性もあるんだろうか。だとしたら脚本家を責められないけど、ジャニーズ界隈ではよく脚本を書いててあまり評判がよろしくない人っぽいからなんとも…。
 
ミュージカル風だったりシリアスだったりする舞台は性に合わない、というか自分ワンシチュエーションコメディ以外のお芝居に魅力を感じないのかもしれない。…ツボが狭すぎるだろw
 
ということでエビ中小林歌穂×シベ少土屋亮一でお送りする『また来てマチ子』の舞台が楽しみだね!!!ドラマおもしろくて大好きだったし、ぽーちゃんはもちろん他のキャストも好きだし本当に楽しみ!
 
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*1:防護服という呼び方でよかったかな?紫外線を浴びないように着る服

*2:厳密に言えば薫は高校行ってないけど