主にライブのメモとか。

お笑いライブや音楽ライブのレポと感想を中心に。いいブログタイトルが思いつかない。

2018年4月5日「舞台『火花』紀伊國屋ホール公演記念トークイベント」

2018年4月5日(木)
 
火花について語る無料のトークライブ。紀伊國屋ホールのチケット販売(無料だけど)と植田さんのファンクラブ(?詳細不明)とよしもとIDの抽選で観れるというシステム。
入場時に3つに分かれて並んだときは植田さんのファンの方は少なめなのかな?と思ったのだけど、よく考えたらよしもとID組は又吉ファンと石田ファンと好井ファンの集合体なんだから人数多くなって当たり前だ。くじ引きで座席番号を引いて入場。
 
あんまりレポとかしないほうがいいのかな?とも思うけどひっそり載せる。記憶を頼りにざっくりと書いてあるので適当に読んでください。
 
 
第1部は又吉さんと紀伊国屋の書店員さんのトーク。今回座席に配られていた小冊子を元に話を進めて行く。小冊子は書店員さんが作ったもので、火花や又吉さんから連想するワードを元におすすめの本の紹介が載っていた。
 
以外又吉さんのトークざっくり。
 
こんなに主人公が歩く小説はないと言われる。歩いているといろんな人に遭遇する。
井の頭公園で電話で怒っている男性がいた。彼女?と待ち合わせをしているけどなかなか会えずに電話しているらしい。
男『池のほとりにいるって言ってるだろ!』
又吉「井の頭公園ほとんど全部池のほとりなんですよね」w
自分にもこういうことあるかもな、説明が下手だったりとか、あるかもな、とか考えるのがおもしろいという。
 
文章を書くとき、自分の知ってることしか書けない。音楽を聴いたり、本を読んだり、外部からの刺激を取り入れて書くのが良いが、その中で歩くのが1番手っ取り早い。聞こえてくる会話や花の匂いや風景など。
 
住宅と小説には密接な関係があると思う、という又吉さんの持論。ドアをバタンと音を立てて閉める人はお金持ちだと思う。文化住宅で育った人は静かに閉めるはず。
又吉さんが子どもの頃、隣の黒田さんが休みの日にレコードをかけるとテレビを消してその音を聴いていた。当時住んでいた家はそのくらい壁が薄かった。どんな家に住んでいるかで声の大きさや喋り方も変わると思う。
 
又吉「本屋の上に劇場があるっていうのはいいですよね」というコメントもありつつ。
確かに小説原作の舞台をやるには最高の劇場だよなーと思う。
 
小冊子の最後のほうまではトークが行かなかったから触れられなかったけど、この書店員さんは又吉さんから読書の楽しさを知って書店員になったという内容が最後のほうに書かれていた。又吉さんが「この本好きですねー」「いいですねー」を連発していたのは感性が偶然一致したわけではなく、書店員さんが又吉さんの薦める本を読んできて又吉さんに大いに影響されて、今回もそういう本を選んだからだと思う。ただそういう人が働いているところで又吉さんが芥川賞を獲った作品の公演があるというのはすごく運命的だったと思う。又吉さんちゃんと最後まで読んでくれたかな。
 
 
第2部はスパークス山下役の井下好井・好井さんが進行役として登場。
 
好井「誰観に来たかきいてみましょうか。植田くんを観に来たという人」
ワラワラと手が挙がる客席を見て
好井「わかりました、もうやめましょうw」
 
お客さんの中には原作未読でまだ舞台も観ていない人がいたので、あんまりネタバレにはならない内容でトークしますね、と好井さんから気遣いのコメント。
 
一人づつ呼び込んで紹介していこうとしたけど、観月さんを呼び込んだところで
やっぱり全員で登場してもらいましょう、ということになり、観月さんに一回戻ってもらうw 好井さんがまだ何も言ってないのに顔を出す石田さんにつっこんだりするノリがありつつ、
好井「みなさんです。拍手でお迎えください。……けぇへんのかい!」w
 
観月さん、植田さん、石田さん、宮下さんが登場。
 
好井さんの紹介の仕方ちょっと独特。
「顔小さい、スタイルいい大女優、ありささんです!」
「私服おしゃれなのに稽古着ダサい、植田くんです!」
「漫才番長、マンバンと呼ばれてます」
石田「俺マンバンて呼ばれてんの⁉︎」w
 
第1部のトークが暗かったといじる芸人組。辛気臭いとか言ってた。ひどいw
石田「『短い時間でしたが』って言ってたけど永遠に感じたよな」
好井「又吉の顔(マネ)すな!真一文字w」
第2部は又吉さんは出演者にはなっていないけど、裏にいるからあとで来るかも?などという話も交えつつ本題のトークへ。
 
 
まずは『初日を迎えてどんな気持ちでしたか?』という質問。
 
観月「始まってほっとした」
稽古期間が1ヶ月以上あった。2月20日から。やっと始まってほっとしたと。
植田「たくさんの人に来てもらって感謝の気持ちです」
好井「初日迎えた気持ちがたくさん来てくれて感謝の気持ちですか?ズレてませんか?」w
植田「始まってほっとしましたw」
石田「早く千秋楽ならへんかな」w
又吉が舞台慣れしてなくて鏡に向かって独り言を言っている、という石田さんからの暴露。
又吉『今日初めて来るお客さんもおるんやもんな、頑張ろう』w
宮下「M-1王者と一緒に漫才する緊張がある」
 
石田さんは気ぃ狂ってますからね、と好井さん。
お笑い不感症やねん、という石田さんに
好井「芸歴13年ですけどお笑い不感症ってなんですか?しゃもじ、くらいあたり前の言葉みたいに言いますけど」w
ノンスタでテンポよくウケなきゃいけないのはストレス。逆にスベっているのが気持ちいい。
あほんだらのネタでスベると宮下がスベった顔をする。それを見てもっとスベらせてやろうと思う。
好井「ドスケベやん!」
 
観月「私は絡まないからお客さんみたいに見てる。毎回違うことやるからすごいな」
宮下さんに「台本とか見せたことない」と言う石田さん。最後のツッコミの言葉だけ事前に伝えておくらしい。
 
宮下さんから具体的エピソード。石田さんから漫才で出る直前に、「最後は『パンみたいに言うな!もうええわ』で」と言われ、舞台上のネタ出番待ってる芝居中に「やっぱり『ピザ』で」と言われた。パンとピザの違いって何?と言われてたw
たぶんあほんだらは舞台袖で急にネタの変更を伝えたりするタイプだろうけど、リアルでもそれをやってしまっているのがすごい。しかもそのセリフ変更はお芝居中に本当にやっている。
 
植田さんがあほんだらのネタを見ながら笑っていると、好井さんは山下として「何笑ってんねん」という芝居をしてくる。
植田「本当役者さんだと思います」
好井「恥ずかしいイジりしてくんなや!」w
 
 
観月さんは楽屋で又吉さんの台詞合わせに付き合っているそう。
「そういえば楽屋でなんかやってますね」と他の共演者から。
観月さんがトイレに行こうとすると、立ち上がってついて行こうとする又吉さんw
 
このあたりで腰の曲がった妖怪のようにソロソロと出てくる又吉さん。
 
又吉さんと共演することについて。
植田「原作者の方がいて、しかも一緒に出るというのは業界全体としてもない試みだと思う。」
見られたくないような、でも見てほしいような気持ちだそうで。
 
又吉さん的には。石田とは同期だけどこんなにしっかり一緒に仕事するのは初めて。ありねぇと毎日一緒にいるのも初めて。観月さんと又吉さんはプライベートで飲みに行ったりする仲らしいのだけど、「ありねぇ」と呼んでるのがなんかかわいい。
 
観月さんと共演することについて、
好井「子どもの頃から見てましたもんね!」
又吉「伝説の少女歌いながら缶蹴りしてました」
好井「『朝倉や!』って思いましたもん」
 
宮下さんから見た今回の共演者の芸人について。芸人さんは真面目、役者さんだと思う、と。
指示された通りに次からちゃんとやるし、台詞も次にはちゃんと直している。
 
今回のキャスト、石田さんは以前にも共演している馴染みのある役者さんが出ている。
好井「創さんとか大石さんとか」
石田「あとスタッフさんも、熱海殺人事件ってここでやってたんですけど、だから僕だけ実家みたいな気持ちでやってますw」
 
植田さん、普段出ている舞台との違いをきかれて。石田さんはアドリブをたくさん言うけどあほんだらの神谷としてアドリブを言う。
他の舞台だと原作のことを言ったりとかお客さんへ向けてのサービスとして言うから、あくまで神谷としての芝居の中でアドリブを言う石田さんはすごいと言っていた。
 
ダンガンロンパとかつかこうへい作品だと演者自身をいじるネタ(石田さんがノンスタの漫才のくだりやったり、味方さんのテニプリ、ゆりあちゃんのAKBとか)結構やってたから、石田さんがいつもそうだというわけではないんだよね。つか作品に関しては岡村さんの趣味でアドリブというよりわりと台本に入っちゃってるのかなとも思うけど。今回の場合は芸人が芸人役を演じてるから神谷がノンスタ石田であることを少しでも出してしまうとややこしくなってしまうから一切出さなかったような気がする。私の推測だけど。
 
 
好井さんはすぐ『どうでしたか?』と演出の人にききに行く。演出の人が貧乏ゆすりするから気になって不安になるらしい。
好井「テーブルがガタガタして水が動くくらい揺れるから」w
別に演出家さんは演技にイライラしているわけではなくてただの癖だったみたい。
 
植田さんは台詞を覚えるのが早かった。
初めから台本を持たずに稽古に参加した
植田「稽古の出席で迷惑かけてしまうので(他の仕事であまり参加できなかったのかな?)それは最低限」
先輩にプレッシャーかけたいというのもあったらしい。
好井「観月さん言ってましたもんね、『なんでこんな覚えてるの⁉︎』」
観月「私のほうが日数やってるのに」
石田「俺も台本置いてやったら全然覚えてなくて、なんでしたっけ?って」w
 
スケジュールにこの日までに台詞を覚えてくださいと書いてあった。普通の舞台はスケジュールにそんなことは書かないそう。名指しはしてないけど又吉さんへのメッセージだったらしい。
 
又吉「ケータリングのお菓子を食べに行ったらある日『この日までに台詞を覚えてください』と書かれていて、『これ俺にやな』って思った」w
 
 
稽古最終日(?)は「台詞完璧だったよね」と観月さんに言われて、お酒も飲まないで覚えたと答える又吉さん。
又吉「ここまで覚えたら1杯、ここまで覚えたら1杯、と」
石田「飲んでるやん」w
 
好井さん曰く、以前は全然飲めなかったのに今では酒豪になったという又吉さん。
昨日も朝3時まで飲んでいて、4時までにしましょう、と言い最後に53度のウィスキーをストレートで飲んだらしい。
 
舞台慣れしていない又吉さん、カーテンコールで「観月ありさ!」と紹介するところも緊張してしまうので何回か練習したらしいw
「『さん』付けなくていいのかな、でもお客さんに向けてるんだからいいのか」とかいろいろ考えていたらしい。真面目w
 
最後は『よしいまさお』であいうえお作文。詳細覚えてないけど舞台の意気込みをいい感じで繋ぎ、オチは石田さんで
「俺は休みます」w
 
イベントはそろそろ終わりだけど、今日の公演までは時間がある。このあと皆さんどうするんですかね?という話になり、
石田「俺は時間あるけど?」
好井「カラオケ行く?じゃないんですよ」w
 
石田「(紀伊國屋でフェアをやっている)本とか見ていただいたらいいんじゃないですか」
好井「それいいですね」
 
最後はいい感じに書店の宣伝になって序盤の1部いじりもチャラになったかな?和やかで楽しいトークライブだった。
 
f:id:mccice:20180503022426j:image