主にライブのメモとか。

お笑いライブや音楽ライブのレポと感想を中心に。いいブログタイトルが思いつかない。

2017年8月31日「インビシブルマンズデスベッド単独公演『晩夏の戯れ』」

2017年8月31日(木・仏滅)
 
急にぐっと涼しくなった8月最終日。インビシブルマンズデスベッドのライブを初体験してきた。
HEREのライブは何度も観てるからそんなに身構えることもないけど、インビシは世界観も暗いしお客さんの雰囲気も今ひとつわからないしちょっと緊張する。一応屈辱についてたライブDVDは見て予習した。わかってはいたけどHEREとは別物だ。
 
始まってすぐ思ったのは西井さんのベースの音やばいなってこと。おどろおどろしい音がする。そして終始リズム隊の迫力がすごい。宮野さんのドラムってこんなのだったっけって思った。一打一打全部の音がHEREのときの1.5倍くらいの強さで叩いているような感覚。
たぶんHEREのリズム隊はフロントの邪魔にならないように支えてるけど、インビシのリズム隊はもっと攻撃的なんだと思う。
 
すごい爆音だった。音が大きすぎて逆にあんまり聴こえないみたいな感覚になった(伝わる?)。
武田さんの高音が頭に突き刺さる、比喩じゃなくて本当に突き刺されてる感じだったし、爆音すぎてちょっとくらくらした。初めて聴く曲もあったし、歌詞があまり頭に入ってないから余計そう思うのかもしれないけど、ちょっとボーカルが聴こえづらいときがあったくらい。
耳栓してたのに私の耳が弱いのかな?と思ったけど本人も爆音すぎて耳鳴りするって言ってたから本当に爆音だったんだと思う。
 
デスベッド様はギターを弾く曲と弾かない曲があるんだけど、弾いていないときの過剰な気持ち悪い動きはちょっと回帰さんぽい。武田さんが前に出てきたとき、赤いライトに後ろから照らされた姿はカッコよくて妖艶で。たまにドヤ顔ぽく見えたんだけどHEREのときとはちょっと違うんだよな。
 
HEREの回帰さんはMCでたくさん話すけどインビシはMCはほとんどなし。MCというかほぼ曲フリしてるだけ。あと曲中に歌詞以外の言葉で煽ったりすることもなかった。世界観をずっと崩さない。この例えは誰にも共感してもらえないかもしれないけど、相対性理論みたいだと思った。
「僕の愛おしい屈辱」
「君の身体の上をカサカサと這い回る。それはまるで虫のような純粋行動。蠢動」
「僕が歌うと雨が降る。御免なさい」
インビシブルマンズデスベッドボーカルのデスベッドです」
たぶんこれくらいしかしゃべってない。
 
セトリは回帰さんが上げた画像貼り付けておく。
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最初のほうはなんとなくどうやって聴いてたらいいのかわからなくて身体も動かさずに大人しく観てた。でもだんだん周りのお客さんも乗ってきたし手を挙げたりとか普通のバンドみたいに曲に乗ってる雰囲気だったから流れに乗って楽しんだ。
 
あとは印象に残ったところだけ。
 
真夏の経過
デスベッドが最初小さい脚立を持ってきてフロアに置き、そのあとすぐ大きい脚立を持ってきて上にギターを置いた。脚立を置いたのが偶然私の目の前で、ギターを鳴らすデスベッドを1番いいポジションで観ていたと思う。
最初脚立を抑えていたほうがいいのかな?と思ったけど、そんなに危なそうじゃなかったし、観てる人の視覚的な邪魔にならないほうがいいと思って大人しく見守ってた。途中からギターを叩きながらガタガタ身体を動かし始めたからこれは抑えないとやばいかな?と思って脚立を抑えた。他のお客さんと3人で抑えたんだけど、振動が伝わってカタカタした。
 
雨中、御免なさい
デスベッドがフロアに降りてペットボトルの水をばら撒く。みんな浴びようとして向かっていくから私も近づこうとしたけどまあまあ距離があったから厳しかった。一滴だけ左手に水分が飛んできたからデスベッドの水で濡れたのだと幸せな方向に解釈する。
 
デスベッドはダイブしたり胴上げみたいな感じでギターを天井に叩きつけたりとか回帰さんはやらないようなことしてた。
 
終盤武田さんが一度ステージから見えなくなったと思ったら赤いプラスチックのカゴを持ってきて前に出てきた。そしてなぜかそれを頭に被って弾いていた。前のインビシのライブでレジ袋を被っていた写真を見たことあるけど、どういう感情でやっているんだろう…w
こういうのを後から思い出してじわじわくるw
 
ラストはガムテープを張り巡らすデスベッド。ステージを突っ切るかと思ったらフロアに引っ張っていく。気付いたら後ろにいたしw
武田さんがはけるところは見逃した。失態だー…。西井さんは絶叫してから退場、宮野さんはシンバルを前に持ってきてガンガン叩いたあとに絶叫して帰っていった。最後デスベッドがシールドを抜いてギターの音が鳴り止んで終了。
 
あとはインスト曲の爆砕楽しかったなーとか君の細い首を締めてみたいの繊細さが好きだな、とか。
 
ライブ終わってから気づいたけど、「屈辱」と「寄生虫」は結構聴いてるけど「追憶の情慾たちへ」は配信で買ったのにあんまり聴いてなかった。もっと聴き込んで、曲が始まったらあの曲だー!って思えるほうが楽しいよね。知らない曲でもライブはすごかったけど。音源が入手困難で初めて聴く曲もあったんだけど、せめて音源持ってる曲はちゃんと聴こう。
 
よくわからないけどとりあえずすごかった。という何も伝わらない感想になってしまう。まだ数日しか経っていないのに、HEREからはアルバムリリースに向けてPV公開、インタビュー公開といろいろ新しいものが出てきていて、すでに遠い昔のことのような半分夢だったような感覚になっている。年内はライブがないみたいだし、次いつ観れるのかな。でも刺激が強いからたまに観れるくらいでちょうどいいと思う。
 
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