主にライブのメモとか。

お笑いライブや音楽ライブのレポと感想を中心に。いいブログタイトルが思いつかない。

2016年10月4日「実験落語neo~シブヤ炎上またもや~」

2016年10月4日(火)
CBGKシブゲキ!!
出演:三遊亭円丈川柳川柳/夢月亭清麿/立川談笑石田明(NON STYLE)
 
キングオブコントの興奮冷めやらぬ中?(ライスおめでとう!)でコントを見たい欲求を押さえつつ落語を観てきた。落語なんて普段聴かないし生で観るのも初めて。当然ながらお目当てはノンスタ石田さん。
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当日券を買ってロビーに入ると小さな簡易ステージの上で落語をやっていた。
「今ちょうど一つ目の噺が終わったところです」と狙い打ちで言われたので半強制的に空いてる席に座ったw
三遊亭はらしょうさんという方のドキュメンタリー落語という、中学生の頃、家に遊びに来た友達から落語をおすすめされた実話を元にした落語。友達の説明がヘタすぎて落語を聴くようになるまでそのあとかなりの年月が開いてしまったとかw
「本編の最後にMCとして出るのでここにいるみなさんは全員私の味方をしてくださいねw」と言われたw
 
会場は109の横のユニクロの上にあるキレイでおしゃれなホール。普段は演劇をやっていることが多いのかな?いわゆる寄席とかではないので落語っぽくない空間。
暗い舞台の上に赤紫に照らされた座布団、後ろに大きな満月が映し出されている。
 
パンフレット見て気付いたんだけどイベントタイトルの「炎上」は円丈師匠の名前とかかってるのね。
 
落語家さんが出てくるときは明転した状態でお囃子のような出囃子が鳴って登場するのが普通だと思うけど、このイベントは違った。暗転した中、舞台の後ろのライトが点滅して、登場するときも個性的な選曲だったからびっくりした。猪木のテーマとかジャズのSING SING SINGとか使われてた。
 
終演後にロビーに置いてあった今日の演目。こういうのありがたいわー。

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夢月亭清麿
枕ではもともとこのイベントは地下にある小さな小屋でやっていて、そのときから出囃子は自由な選曲だったというエピソード。私が選ぶと大体プロレスの曲、と言っていた。
「東急駅長会議」
上の写真だと「東京駅長会議」と書いてあるけど、「東急駅長会議」の間違いだと思う。正直東急線って自分の生活圏じゃなくてほとんど乗ったことがないからいまひとつピンとこなかった。駅名くらいは聞いたことあるし、たぶん笑いどころはこういうことなんだろうな~とは分かるんだけど、経験に基づく笑いが分からなかったからちょっと残念。
 
 
石田明
なぜか出囃子で一瞬だけ「スジャータ♪」という曲が流れたため、「白い衣装だからコーヒーのミルク的な感じが出てしまったんでしょうかw」とw
普段は漫才をやっているので、マックの店員が寿司握るようなものだと思ってハードルを下げて観てください、と謙虚に挨拶。
落語だけど、今日の衣装はNON STYLEのときの白衣装。本当は白い着物を用意していたのだけど、縁起が悪いからやめたらしい。
枕は2番目のお兄さんとその息子(石田さんから見た甥っ子)のおバカでピュアなエピソード。
「うつちがい」
厚木第二病院に届くはずの注射器が届かない。医師が電話で確認してみると、どうやら厚木第一病院に間違って届けられてしまったらしい。厚木第一病院といえばすでに閉鎖され、お化けが出るとか闇取引で使われているとかの噂がある場所。医師は仕方なく注射器を取りに向かうが…
この噺知っているんだけど、どこで見たことあるのか全然思い出せない!私の記憶力ヤバい!落語ではないと思うけどなんだろう…ブログで台本だけ読んだのかな?どこで披露していたかわかる人がいたら教えていただきたい…。
どこで見たかはともかく、ちゃんとおもしろかったと思う。ファンの贔屓目抜きにしてもちゃんとウケてたよ…?たぶん。
 
 
川柳川柳
字だけ見てなんだこの名前は、と思ったら「かわやなぎせんりゅう」とお読みするのね。
落語の世界では明治以前は古典、大正以降は新作と呼ぶという話。だから今回の噺は新作に入るのだとか。
「大ガーコン」
太平洋戦争の頃どんな音楽が流れていたか、という噺。太平洋戦争初期は明るくて勇ましい軍歌で後期はマイナー調の軍歌。終戦を迎えるとラジオからジャズが溢れたそう。
落語を観るなら一人二役以上を演じるのが見たいという、これは超初心者ド素人的な発想なのかもしれないけど、私はそう思ったのでちょっとね…。おじいちゃんが昔話をして、歌を歌って、の繰り返しで貴重なものが観れたのだろうけどおもしろかったという感想とはちょっと違うかな。
 
 
立川談笑
出てきて早々に「楽屋がおじいちゃんだらけなんですよw さっきなんて徘徊してましたねw」 確かにさっき川柳師匠が帰り方が分からなくて袖でうろうろしてたけどもそこいじっていいのかw
「猿の夢」
男が病院で衝撃の診断結果を告げられる。そこから仕事も家庭も崩壊していく…
おもしろかった。日常を舞台にしたファンタジーというか、ちょっと世にも奇妙な~とかに出てきそうな感じのある種怖い噺。オチだけ、あれ?こういうことでいいのか?ってちゃんと理解できずに終わってしまった…私がバカでぼーっとしてただけなんだ…たぶん私の考えているので合ってるんだろうけど答え合わせしてくれる人がいない…。
 
 
三遊亭円丈
「遥かなるたぬきうどん
なんかね…本当に申し訳ないけど途中の記憶があんまりない…会場出た途端頭が痛くなったので体調が良くなかったのだという言い訳を…。
 
 
最後は出演者を全員呼び込んで軽くトーク。序盤に出ていた師匠方は私服に着替えていたのがおもしろかった。
石田さんは、よしもとの中の小さな落語のイベントは出たことがあるけれどこういう本格的なものは初めてだった、と。5分出番だと聞いていたのに来てみたら20分だったとか。談笑師匠から「井上さんがいなくて一人で舞台に立つこともあるんでしょ」というようなことを言われて「あいつは一人で嫌われる仕事があるんでw」と返してた。

最後は季語の『いわしぐも』を使って一人一文字ずつであいうえお作文。おじいちゃんたちがフリーダムで若い出演者勢が笑ってた。
 

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正直な感想を書けば、おじいちゃんの落語より石田さんと談笑師匠のほうがおもしろかった。向こうも20代の小娘(本来そんな歳でもないけど80overの師匠方にとってはたぶん小娘なのだと思う)に向けてやってないし、理解してもらおうとか楽しんでもらおうとか思ってないかもしれない。決して理解できなかったとかではないけれどね。感覚のジェネレーションギャップだとしたら仕方ないかなーと思う。
石田さんがいること前提だけど、たまには普段自分がいかないような変わったイベントに行くのもいい経験だった。