主にライブのメモとか。

お笑いライブや音楽ライブのレポと感想を中心に。いいブログタイトルが思いつかない。

最近見た映画(5月)

まだしばらくライブに行けそうもなくてブログを更新するネタがない今日この頃。ブログを書くこと自体忘れてしまいそうだからリハビリを兼ねて映画の感想を上げていく。ネタバレなしで書けないからネタバレあると思うので注意してください。そもそも読む価値がないから読まなくていいと思います。
 
 
回帰さんと高畠さん中心にやっているバンドマン映画会で取り上げた映画が多めになりそう。あとはAmazonプライムにある映画で気になるものを少しずつ見ていきたい。でもバンドマン映画会のペースが早すぎてあんまり見れないかもw
 
 
1999年 監督:是枝裕和
 
バンドマン映画会のお題映画。
死後の世界という設定はファンタジーだけど、描かれ方は全然ふわふわしてなくて現実感があるのが好き。天国に持っていく思い出を一つしか選べないって残酷だと思った。
映画の技術ができる前はどうなっていたんだ?演劇で再現してたんじゃない?って話がバンドマン映画会の中であったけど、そういうツッコミどころはちょっとわかる。今(2020年)だったらビデオテープじゃなくてBlu-rayで自分の人生振り返るのかな、とかw
あと人生を記録したビデオテープを取り寄せることができるのに、基本的には本人からの聞き取りを元に映画を制作するっていうのも不思議なシステム。セスナ機の形状はビデオテープで確認してあげたら?みたいなw
あの施設で働くのがちょっと楽しそうだし、私だったら思い出を選ばずにあの場所に残りたいかなーと思った。
あと若かりし頃の井浦新さんが美青年だった。
 
 
FRANK 
2014年 監督:レニー・アブラハムソン
 
バンドマン映画会のお題映画。
見終わったときの素直な感情はなんじゃこりゃって感じw
でもバッドエンドとは思わなかったかな。フランクがお面を脱いでバンドメンバーと再会して歌えたんだから。
主人公のジョン視点から見ると寂しいけど、ジョン自身がこれでよかったと思って立ち去っているなら見てる側からは文句言えないかな。ジョンは他のバンドメンバーよりも一般社会に溶け込めるタイプで、バンドから離れてもたくましく生きていけるだろうし。
映画会でジョンの成長の話だという視点でも話されていて、そういう認識はなかったけど言われてみればそうかも。
 
 
2002年 監督:リチャード・ケリー
 
バンドマン映画会のお題映画。
前評判通り難しい話だな、と。彼女が死なないように過去に遡って…ということかな?とまではわかったけど。
主人公の中では彼女が死ななくなったからハッピーエンドになるのかな。
タイトルの画像にもなっているウサギの顔が怖かった。ウサギというよりほぼガイコツだと思うんだけど、あれを見てウサギだと言い切れるセンスすげえなって思ったw
最後伏線回収でスッキリするのかと思ってワクワクしていたのにそんなことはなく、え?って感じで終わるから難解映画と呼ばれているのね。劇中で一切説明されていない理論によって時空が動いているという設定はずるいなーと思った。ディレクターズカット版やら公式サイトやらを見ないとわからないというのは後出し感がある。多少作品の時間を延ばしてでも映画の中で説明できなかったのかな。
高畠さんが言ってた青春ものとして見たらおもしろい、というのはわかる。
 
 
おんなのこきらい
2014年 監督:加藤綾佳
 
ふぇのたすが劇中音楽を担当しているということで前から気になっていたんだけど、アマプラにあったからやっと見れた。
恋愛ものの王道で、キリコのかわいさになびかない不器用だけど真面目で誠実そうな高山と最終的に結ばれる話、かと思ったらもう一つ展開があった。
最近はおしゃれは男のためじゃなく自分のためにするもの、という考え方が強いと思うけど、キリコは逆のタイプ。
媚びてる、と突き放すのは簡単だけど、キリコはちゃんと一途な女の子なんだよね。
私は自分の容姿に自信ないし恋愛体質でもないからキリコみたいな女の子はちょっと羨ましい。キリコになりたいかと言われるとそういうわけでもないし、友達になれそうだとも思えないけど。共感はできないけど最終的にちょっと応援したくなってきちゃうところが絶妙なのかな。爽やかな終わり方だったと思う。ふぇのたすを知らない人はあの出演の仕方をどう思ったのかは気になる。
 
 
幸せなひとりぼっち
2016年 監督:ハンネス・ホルム
 
バンドマン映画会のお題映画。
ただただいい映画だった。名作。
最初はこういう面倒くさいおじさんって欧米にもいるんだなーって思ったけど、過去と人柄(なんだかんだ親切)がわかっていくうちにどんどん愛らしくなる。
奥さんであるソーニャの若い頃がかわいらしすぎた。
 
 
 
上映当時から見たいと思っていたけどずっと見ていなかった作品。
事前にどんな話か大体知っていたから普通に受け入れたけど、知らないで見ていたらラストはえ⁉︎って思ってたかも。結末そのものというよりすぐ5年後になるところが急展開で戸惑った。
夢を叶えるためには必要な出会いと別れだったってことかな。
ちょっと気になるのは、ミアにとっては衝撃的な再会だったけど、セブはミアの成功を知っていたし人気女優になったミアが結婚したことも出産したことも知っていたはずなんだよね。どんな気持ちでその店名にしたの?って思っちゃう。切ない。
ミュージカル好きにはあんまり評判が良くなかった気がするけど、私は結構好き。たぶん私はミュージカル好きじゃないほうの人間だからですね。また見たい。
 
 
 
バンドマン映画会のお題映画。
怖いの苦手だから映画会のお題じゃなかったら一生見ない映画だと思う。
実はそこまで残虐なシーンとかグロがあるわけではない(あったら見れない)けど、主人公が精神的に追い詰められてるから見てて疲れる。どんな怖いシーンが出てくるのかと身構えてずっとドキドキしてしまう。
ドニー・ダーコと違ってスッキリするラストではあったかな。というか文字であらすじ書こうとするとめちゃくちゃ短くできるシンプルな話をずっとスリリングに見せているだけの映画だったのか。
 
 
 
バンドマン映画会のお題映画。
ソ連史は全然わからないからへーって思って見てた。
コミカルには描かれてるけど、やってること言ってることは酷い。ある程度史実に基づいているんだもんな…。
それにしてもロシアの人名って全然覚えられない…
 
 
2019年 監督:ロブ・レターマン
 
アマプラではなく金曜ロードショーでやっていたのを見た。
予告映像でいまいちだと思っていたピカチュウは思ったよりかわいかった。ただあんなにもふもふしてるイメージじゃないんだけどなー。ピカチュウの毛って、あんなに獣ぽくなくてもっと産毛程度の毛しか生えていないイメージだったんだけど私だけ?
劇中には最近のポケモン*1も出てくるけど、ストーリーに絡むのは初代のポケモンが中心なのが、当時小学生だった身には刺さる。知ってるポケモンが動いてるのかわいいよー。
ストーリーはおもしろかったけど、もう少しポケモンがいろんな技で戦っているところが見たかったかな。他の映画でも見るようなアクションシーンが多くて、この場面ポケモン関係なくない?と思うことがあった。
人間含めてゲーム風のイラストになっていたエンディングが一番テンション上がったかもw
 
 
箱入り息子の恋
2013年 監督:市井昌秀
 
障害のあるヒロインを扱った恋愛ものだけど、変に純愛とか感動とかを煽らずにちょっとダサくて情けない主人公を星野源が演じていて笑えちゃうところはいい。
でもラストがなー…もっとベタに綺麗に終わらせてよかったと思う。
あと、健太郎は逃げ恥の平匡と同じ童貞だけど、平匡よりも圧倒的にコミュ症でヤバい奴(平匡は同僚とは普通に会話するしお昼も一緒に食べるけど健太郎は否)。でも平匡とは違ってあまりHに抵抗がないというか、そんなに葛藤したり焦ったりしないで普通にホテル行くのがマジかwって思っちゃったw
それから一つの物語内で主人公が2度も大怪我するっていうのはどうなんだろう。ドラマチックな展開にしたかったのかなと推測するけど、そんなに怪我のエピソードが効果的に働いていたように感じなかったし、単に話の作り方が下手なのか?
未婚を両親に心配される、という設定は自分に照らし合わせると普通にしんどい。わー\(^o^)/って感じ。
健太郎の場合は珍しい苗字を途絶えさせず受け継いでほしいというのがプラスされてるから女から見るとちょっとモヤっともする。結婚で女が改姓するのは当たり前、子どもを産むのも当たり前、という価値観が両親の中に無意識にあるんだよね。そして劇中でそれ自体を疑問視するようなものは出てこないから監督の頭の中にも無意識にその価値観があるんだろうなーなんて。
盲目の女性を演じた夏帆の演技はよかった。
 
 
きっと、うまくいく
2013年 監督:ラージクマール・ヒラニ
 
バンドマン映画会のお題映画。
インド映画はたぶん初めて見たんだけど、エンタメ作品として楽しかったし、いい映画だった。インドの話となるともっと異文化感があるかと予想していたけど、普遍的な話だった。
ベースは大学生の青春コメディだけど泣けるシーンもメッセージ性もあるし、歌とダンスは心情を表現していてあんまり違和感なく見れた。
高畠さんの言っていた80年代の少年漫画感は、私が80年代の作品を見ていないからわからないけど、結構王道っぽいストーリーというか斬新さはあんまりなかったかも。私が子どもの頃見ていた90年代くらいの漫画やアニメにも通ずるようなストーリー展開だったのかな?前知識なしで見たから展開が読めるということはなかったし楽しかったけど。敵対する学長やライバルのチャトゥルの描き方には既視感があった。
 
 
2016年 監督:草野翔吾
 
そもそも恋愛関係でもない男女が同居するか?というところも含めちょいちょいぶっ飛んでる展開があった気はするけどおもしろかった。予想よりコミカルで楽しく見れた。
箱入り息子〜を見た後だから余計に思うのかもしれないけど、性の多様性やジェンダーにとらわれていないところがさらっと描かれているので見ていて穏やかな気持ちになる。本筋のストーリーも登場人物が少し成長して前に進むというポジティブな話で好き。
料理のシーンもいい。ただ、私は肉を食べるのは悪いことではないし栄養バランスのために必要なことだと思っているから、肉を食べるのが良くないことのように描かれているのはちょっと気になった。
あとはもう林遣都がカッコよかったなーって感想になっちゃう。そもそもこの映画、ドラマ版火花とおっさんずラブを見て私の中でプチ林遣都ブームが来てたときに知ったんだった。
 
 
 
新しい地図の初映画。SMAPは子どもの頃からのスターで好きだけどファンというほどではないので、どちらかというと太田光監督作品としての興味のほうが大きかった。公開時に見たいと思っていたけど行けなかったからやっと見れた。
稲垣、香取、草彅の順でそれぞれの主演作、最後に全員が出演するまとめ的な作品というオムニバス。芸能界のど真ん中に居続けていた人たちだからもうちょっと大衆向けでポップな作品だと予想していたんだけど、結構クセの強い映画だった。
太田さんの作品はそれぞれが主演の3つのオムニバスの中だと一番ストーリーがちゃんとしてたかな?草彅剛の演技も迫力あったし。でも他と比べると暗くて音楽の要素もないから、全体の中で見るとちょっと浮いてたかも。『光へ、航る。』というタイトルは太田さん自身で考えたのかな?制作側からの提案なのかな。
1本目はなんかイマイチ。私が園子温が苦手なのかもしれないからこれ以上はなし。
2本目はファンタジーだけど本人役ぽく、歌を歌えなくなるという設定も現実を反映したものなんだろうし不思議な作品。SMAP香取慎吾を知らない人が見たら意図が伝わらないと思うんだけど、そもそもこの映画を見る人でSMAP知らない人なんていないか。
4本目は各エピソードの続きというかオチというか、そんなものを織り交ぜながら進むんだけど、終わり方は中途半端かな?ストーリー的にもスッキリとは終わらないし、新しい地図の3人が一緒に歌うなり会話するなり絡んだほうがよかったような気がする。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

*1:金銀以降わからないからもはや最近じゃないものも私の中では最近のポケモンにカテゴライズされる

2020年4月25日「ボクコネ〜ぼくはテクノカットよりコネチカット」

2020年4月25日(土)
 
中止になってしまったエビ中舞台の配信。19日の配信で見たのだけど、アフタートークが聴きたくて25日も2回分のチケットを買ってしまった。
実は前回のときはアーカイブ含め3回見ていて、この日の配信でも見たから本編は短期間でかなり繰り返し見れたことになる。ちなみに本編はどの回の配信でも共通のものだった。
 
以下、役の考察だったり演者の演技についてだったりを一人ずつ。前回の記事はアクセス数増えてちょっとビビったけど今回はそんなに検索で来る人もいないと思って自由に長々書く。
ネタバレ含むのでBlu-rayで見る人は注意でお願いします。
 
 
 
 
 
日野さやか/星名美怜
男がコロコロ変わる、ダメ男に貢ぐ、水商売、喫煙者、という女の子で、アイドルでこの役ができるのすごい。まあ本人の若干ヤンチャな革命ガールの部分も作用してるけどw、作品のためならこういう役をやらせる運営もちゃんと演じる美怜ちゃんも偉いと思う。
日野は初見だと自己中に見えたけど、柚子ちゃんを犠牲にしたくないという気持ちは実は強いし、2回目見ると結構まともなこと言ってるなって思った。
 
あんまり本筋と関係ないかもしれないけど、満はシンガーソングライターという肩書に憧れていただけなんじゃないかな、と思う。ナルシシズムな部分が強くて、音楽への愛とか自分の気持ちを誰かに伝えたいとか歌を誰かの心に届けたいとかあんまり思ってなさそう。
日野とは逆で、明るくて協調性があるようだけど、2回目以降見るとわりと残酷に見えるキャラクターなのよね。ナウシカ王蟲の群の前に身を差し出した話をうれしそうにするけど、それ同じことを柚子に強制しようとしてるんだよね?と思うと怖くなる。
何事もなければ100年生きられる食糧があることを2度確認していたから、極力みんなで仲良く、何事もないまま宇宙船での生活を続けようとしていたのだろうな、とは思う。
真山ってちょっと演技が大袈裟なところがあると思うんだけど(アニメの影響かな)、萬屋のキャラクターにはあってたんじゃないかな。
 
田中柚子/中山莉子
精神年齢が子どもなのを表現するために若い女の子が何の老けメイクもしないまま演じるけれど、実年齢はおばあちゃんという役柄。本当におばあちゃんのように感じてくるりったんの演技が秀逸だった。
ネットの考察だと柚子はスイッチの意味も全部理解していたという解釈が多かった気がするんだけど、私はスイッチのことは理解できていないと思ってる。全部理解した上で「10分経った?」と無邪気に宇宙少女に尋ねているとしたらちょっと辛すぎる。
ただ子どもだからって*1何もわからないわけじゃないし、空気を読んだり本質を見抜いたりすることはできるのかな、と思う。
一見純粋に見えるけど家賃の代わりにベルマークを提出させて宇宙旅行を当てようとした行動はすごくしたたか。普通に住人にベルマーク集め協力してね、と頼むより家賃の代わりにするほうが必死に集めてくれるし。単に純粋で弱い被害者というわけではないよなぁ…。
 
宇宙少女/小林歌穂
宇宙少女は最初柚子おばあちゃんの妄想や幻覚で実在しないものかと思った。でも「コスモの力」で山田を眠らせているから実在しているんだよね。
作中で一番利他的な登場人物ということになるのかな?でも誰にも気づかれなかった自分を唯一拾ってくれて故郷の星に連れて行ってくれると言ったから柚子ちゃんを慕っているだけで、恩があるからと言えば聞こえがいいけど、柚子が自分にとって有用な地球人だっただけとも捉えられるかな…?でも柚子と宇宙少女との友情だけは優しく温かく美しいものだと思っていたいなー!かほりこがくっついて遊んでるのただただかわいかった!柚子を悲しませないように、とか守らなきゃって行動をしてたもんな。『宇宙少女』という名前も柚子が呼びやすい様に自ら名乗ったor柚子につけられた名前を受け入れたのだと推測できる。
 
山田/山口森広
高圧的で人を見下すようなところがあり、かつ妻を殺害しているという一番同情しにくい人物。詳しい理由や経緯はわからないけどわざわざ銃を用意してるところが計画性が高いよね…。まあ銃出てくるのは脚本の都合上というところが大きいんだろうけど。
アフタートークに出た山口さんが明るい愛されキャラだったのがよかった。役者さんはすごい。
 
佐藤/山田悠介
目上の人間に弱い、という性格を日野から明かされていて実際山田を慕いつつ顔色を伺って行動している人物。山田を尊敬しているという発言をする一方で、恐れたり嘘をついたりと心を開いているわけではない。佐藤は山田が妻を殺害したことを唯一知っているわけで、逆らったら最悪自分も殺されるかもしれないという恐怖による保身だったのかな、とも思った。山田妻の遺体を発見したのが密閉空間の宇宙船ではなく、普通に地球上だったら通報してるんじゃないかな。法や倫理に背いてまで山田を守ろうとは思わないはず。地球滅亡後の宇宙船内は法も国家権力も存在しない空間だったのだな、と。
山田が死んだと思った佐藤が日野に助けを求めるところにうわーってなる。
アフタートークのメガネなし悠介さんがただのイケメンでびっくりした。ミチが佐藤のことを「イケメンじゃない?」って言ってたとき、そうでもなくない?と思いながら見てたから、ミチさんごめんって思ったw 
 
板垣恭子/柏木ひなた
自分のことを一番愛してくれていた(そして自分にとっても一番大切な人だった)おばあちゃんを亡くして世界に絶望して引きこもっていた板垣。柚子にボタンを押させることに拒否感を示していたのに最終的に柚子にボタンを押すように頼んでしまう。この結末自体もうーんってなるけど、そもそもその前に揉め事はやめてください、と言って自分で考えることをやめてしまうんだよね…。ラストの極限状態での決断よりも全部拒絶して引きこもっちゃったところのほうが罪深いなーと思ったりする。
最後の行動は、柚子の『おばあさんより、もっともっと板垣さんを愛してくれる人が絶対に現れます』という言葉を信じて、いつか遠い未来で誰かと出会えるという僅かな希望に賭けたのだと思いたい。
 
この先のハッピーエンドを考えるなら、宇宙船が宇宙少女の生まれた星に辿り着き、板垣と柚子は保護されて宇宙少女は家族と再会する。そして柚子は宇宙少女の元で、板垣は星で出逢った『おばあちゃんよりも自分を愛してくれる人』(パートナー)と幸せに暮らしてほしい…んだけどこの終わり方は一つ欠陥があって、板垣にはその宇宙人たちが見えないんじゃない?ってところ。
そうすると柚子と宇宙少女が2人きりで宇宙旅行をし続けるというところまでしか想像できないかな。
 
 
25日のアフタートーク山田悠介さん回、演出高羽さん回ともに楽しかった。謎だったタイトルの由来に関して高羽さんが『マジで意味がないw』って言ってたのは笑っちゃった。
 
配信という形だったけど作品を届けてくれたキャスト、スタッフの皆さんありがとうございました。
 
 
見終わったときに頭に浮かんだ曲を2つ貼りつけて終わります。

小学館

小学館

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*1:認知症による幼児退行と本当の幼児を同等のものとして扱っていいのかはわからないけど、同じだと考えた場合

2020年4月19日「ボクコネ〜ぼくはテクノカットよりコネチカット」

2020年4月19日(日)
 
3月公演予定が中止になってしまったエビ中の舞台の有料配信を観た。基本現場に行って観たものしか書いてこなかったブログだけど、本来生でやる予定だった舞台なのでここに記録。14時配信回なのでマチネと呼んでいいかな。
 
エビ中舞台の過去2作品は生では見れていないけれど映像で見ている。シベリア少女鉄道の土屋さんの緻密なコメディにエビ中がハマっていた。シベ少の舞台はエビ中関係なくファンなのでここ数年通っている。
 
今回は土屋さんではなくエビ中とははじめましての高羽彩さんの脚本・演出。そして2008年に劇団で演じられた作品の再演とのこと。どういう経緯で決まったのだろうか。
 
 
 
以下感想。軽くネタバレあるかも。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
意味はわからないけどポップなタイトルとカラフルな衣装のイメージビジュアル、過去のエビ中舞台の流れからコメディを想像していたので裏切られた。Twitterでも同じような感想を持っている人が多かったように見えた。
 
ワンシチュエーションで会話劇という点では土屋さん作と共通点もあるけど、逆に言えば共通点はそのくらいかな?
日常から突然ぶっ飛んだSFになるけど、その中で意外と今までと変わらないような些細な日常も続きつつ最後に怒涛の展開があるっていう…。
今の社会情勢も重なって、より設定や問いかけられたメッセージが強く突き刺さった気がする。見終わってしばらくはちょっと考えすぎてしんどくなったりした。
 
アフタートークが和やかだったのが救われたかも。私が観たのは19日14時回だったから真山、美怜ちゃん、山口森広さんの3人だった。劇中怖い役柄だった山口さんが気さくで優しいお兄さんでホッとした。演技に関してもいろいろとアイデアを出して引っ張ってくれていたようでエビ中ちゃんたちにとってもありがたかったんじゃないかなと思う。
 
アフタートークの内容はあんまり書かないほうがいいのかな?一つ感心したのは、今回は当て書きではないのに役がハマっていたという話。本当それぞれの役柄がばっちりだったと思う。初演のときとは男女の比率が違うので設定をエビ中用に書き直しているそう。役は読み合わせのときにとりあえずメンバーと役柄の年齢順に割り振ってみて「後で替えるかも」という話だったが、最初に振った役でハマったからそのまま決まったのだと。すごいなー。
 
本当は生で観てもらいたかったけど、せめて配信という形でも観てもらえてよかった、と話していた。演者さんスタッフさんの努力が少しでも報われてよかったと思うし、私はチケット落選していて本来見れなかったものだからこうやって観ることができてありがたかった。
 
 
 

2020年3月18日「HEREがDaisy Barの15周年をハイテンションで祝う‼︎」

2020年3月18日(水)
Daisy Bar
出演:HERE/folca/CRAZY WEST MOUNTAIN 
 
ずっと放置していた記事だし時節柄的にもなんかもう上げないほうがいいかなーとも思ったんだけど、ライブに行った記録だから一応上げます。
3月18日のライブなので緊急事態宣言が出ていないどころかオリンピックの延期も決まっていなかった時期の話で。この短い間に世界が変わりすぎてしまったね。
 
このライブは弾き叫びのときに手売りを買ってあったけど、今ライブハウス行くのは避けたほうがいいか?そもそも仕事が終わらないかも?とか思いながらチケットを持って出勤した。結局HEREの出番には間に合いそうだったので下北沢へ。
いつも弾き叫びをやっているラグーナの下にある系列店で、存在は知っていたけど入るのは初めてだった。受付にはアルコール消毒が置いてあった。
 
着いたときにはもう演奏が始まっていて、チャンチャンチャンスとHIGH TENSION  DAYSは聴けなかった。縦長のフロアでステージは低めだから見えにくい。
 
アー写の発表後だったけど、衣装は蛸足柄だった。新衣装はツアーでお披露目なんだろうな。延期になってしまったけど…。
 
MCは割愛。
 
己STAND UP
いらっしゃい
鶴岡さん登場。回帰さんにサングラスをかけられる。
スーパーポジティブwithクレ山鶴岡さん
映像(folcaカバー)
途中からfolcaヒデさん登場。
回帰「身内ノリ最高!」
HELLO
 
ギラギラBODY&SOUL
はっきよい
 
アンコール
回帰さんはジャケットを脱いで出てきた。
対バンのボーカル2人も呼び込み。ヒデさんはまたぬいぐるみ持ってきてた。あのぬいぐるみがなんなのか誰か教えてください…
回帰「俺らクレ山とも仲良いしfolcaとも仲良いんだけどこの2組が対バンしたことないとのことで」今回企画しました、と。
ステージ上で改めて自己紹介する2人。
鶴岡「マルフォイって呼ばれてます」w
楽屋で礼儀正しく挨拶してたよね、俺らが紹介するまでもなく、と回帰さん。
鶴岡「(礼儀正しいのは)一周回ってロックですから」
 
回帰「酔って後輩に説教するのとか絶対したくないんだけど唯一説教するのが鶴岡」w
鶴岡「ボーカルやめろって言われた」w
しかもしらふで、と。
回帰「今日もするから」w
 
LET’S GO CRAZY withヒデさん&鶴岡さん
1番Bメロ鶴岡さん
2番Aメロヒデさん
Cメロ前半鶴岡さん後半ヒデさんというパート割。
この曲はラストにみんなで歌える曲なのが強いなーといつも思う。
 
耳栓しなくても大丈夫な音量だったかららくちんだった。いつもよりベースが良く聴こえた。というかいつも私があんまり聴いてないだけ?HEREは情報量が多いからベースまで意識できていないことは多いかも…。
後ろで観てたから武田さんはちょっと見辛かった。相変わらず目つきは悪かったけどそこが好き。
 
お客さんはやたらとテンションが高くて、自粛モードが高まってきた中で気持ちを発散させていたみたい。みんなちゃんとマスクしてたし終わった途端すぐ換気してたし全員が最大限注意してたと思う。今となってはそれでも…って思う人もたくさんいるかもしれないけど。
4月以降は他のバンドやアイドル含めライブが延期や中止になって、次に観れるのはいつなんだろうと思う。ゴールデンウィーク明けたらOKなわけないと思ってるし実際5月以降のイベントもどんどんなくなっているけどいつになったら終わるんだろうか。その日までは生きてなきゃいけない。
 
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2020年2月18日「尾形回帰弾き叫び対決シリーズ『百人組手』」

2020年2月18日(火)

下北沢Laguna
出演:尾形回帰/井上貴博
 
最近ブログ更新するの遅すぎでは…。
 
 
ラグーナの弾き叫びに行ってきた。百人組手としては第4弾になるけれど、私としては頭から百人組手を観るのは初回以来。
今回のお相手は去年インビシとしてキツネツキと共に対バンした鉄と鉛のボーカルの井上貴博さん。
 
まずは回帰さん一人で出てきて1曲披露。
STANDARD LOVERS
 
ゲストの井上貴博さんとサポートギターのfolca爲川さん登場。
 
「回ちゃん」と呼ぶ井上さんに対して
回帰「デスベッドから自然に呼び方変わった人だよね?」
井上「こっちがどれだけ気を使ったか」w
インビシ時代からの知り合いにはいまだにデスベッドとかデスとか呼ぶ人も多いらしい。
 
井上さんはインビシ時代からの知り合いなのでその頃の曲をたくさんやってもらおうと思ってお題を作った、と。
回帰さんからも今日はほとんどHEREの曲がないと宣言。だからさっきの1曲目はあえて明るい曲をやったそう。
いつもはHEREの衣装なのに今回私服なのはインビシに寄せるためかな?
 
【青春について歌った歌】
井上貴博:青春の灯〜シタキリサンダーバード
回帰「お題見て『これどういうこと?』って聞いたらインビシのアルバムに青春の蹉跌って作品があって」
尾形回帰:18秒間
 
【雨の歌】
これは何やるかみんなわかると思う、と回帰さん。井上くんが終わったらMCなしですぐ入るわ、と言うと、
爲川「(井上さんの曲は終わったあとの)余韻必要な曲ですよね?」w
回帰「ちょうどいい間で入るから」
井上貴博:雨だから
尾形回帰:雨中、御免なさい
 
井上「はい!今歌いたい曲!」
【いま歌いたい歌】
井上貴博:DANCE HOLE
尾形回帰:君の細い首を締めてみたい
 
【過去の自分の歌のアンサーソング、または続編の歌】
井上さんの曲タイトルをきいて「これは知ってる」という回帰さんに対してこれはアンサーソングで作ったから聴いたことないかも、と井上さん。鉄と鉛の曲のアンサーらしい。
バーで煙草を吸っているおばあちゃんのイメージ、みたいな話をしていたんだけど正確なニュアンスを忘れてしまった。
井上貴博:Miss Mary Sussie
 
死ぬくらいは、デスベッドが今HEREでラブソングを作ったらどうなるか、というテーマで作ったそう。この曲でデスベッドが成仏できた、と。
尾形回帰:死ぬくらい大好き愛してるバカみたい
 
【作ってる最中の歌をできているところまで披露】
尾形回帰:気が触れてロマンチック
コード進行がインビシっぽいと言っていたけど、Aメロのリズムの取り方(?)もインビシっぽく聴こえた。
井上貴博:半ブレラ
 
どうやら井上さんは楽器が全くできないらしく
回帰「どうやって曲作るの?」
ボイスメモにアカペラで歌ったものを送って編曲してもらうらしい。
爲川「こういう雰囲気にしたいんだったらこういうコードだねって」
回帰「優しいね。コードない状態で武田に送ると『何これ?(怒)』って言われる」w
そんな武田さんも井上さんにはコードをつけてあげたことがあるらしい。
 
井上さんの新しい音源では9mmの滝さんがドラムもギターもバイオリンもやっているとのことで
回帰「滝くんのギャラ払えるの?」w
爲川さんが作曲して滝さんがアレンジ・演奏した曲もあるから9mmのときとは立場が逆になってて新鮮だね、という話も。
 
今回のライブはキツネツキ、鉄と鉛、インビシの対バンのときに誘ってスケジュールを合わせたそうで、元インビシ(と鉄と鉛の?)マネージャーで現9mmスタッフの高木さんの誕生日だったのでせっかくだからこの日にしよう、と決まったそう。高木さんが観に来ていて、回帰さんがタピオカドリンクをプレゼントしていた。
 
【お互いの故郷をリスペクトした歌】
回帰「実は何の曲歌うかわかっちゃって」一緒にカラオケに行ったときにこの曲歌うんだ、と思った曲があると。
回帰さんは自身のお父さんが歌ってた曲。
井上「ろくろ回しながら?」w
 
尾形回帰:時代おくれ(河島英五カバー)
井上貴博:LET’S GO CRAZY冒頭〜青空と大地の中で(松山千春カバー)
 
冒頭のLET’S GO〜は爲川さんがやろうと提案してくれたとのこと。
 
【歌詞がとにかく難産だった歌】
尾形回帰:優しく僕等を侵食してる
井上貴博:エンドロールに願いを
 
【特定の誰かのために書いた歌】
回帰「誰に作ったかは言えない、君の性癖とあの感触だもん」w
尾形回帰:君の性癖とあの感触
 
井上さんの作った誰かは「女の子ではないよ」とのこと。
井上貴博:かけがえない
 
【お別れの歌】
井上貴博:翳りゆく部屋(荒井由実カバー)
尾形回帰:真夏の経過
 
最後は「ここからアンコールです!」と言ってはけることなくそのままアンコールに。
悲しみの果て(エレファントカシマシカバー)
 
井上さん、自分はどうしてもバンドを続けられなくてやめてしまったけどこうやってずっと続けている人とやれてうれしいというような話をしていた。ずっと続けている回帰さんへのリスペクトを感じた。
 
 
タイミング覚えてないMC
インビシ時代、仲のいいバンドもそんなにいなかったので大阪のときは必ず鉄と鉛を対バンに誘っていた。
最終的に仲良くなりすぎて井上さんの実家に泊まっていたそうで、そのために「おかんが布団買った」と言ってた。
回帰さんは自前の加湿器を持ってきていたにも関わらず、
井上「『俺湿度100%じゃなきゃダメだから』って言って俺の加湿器まで取った」w
井上さんの実家ではホワイトシチューをご飯にかけて食べていて、初めて見たからびっくりした、と。
爲川「やらないけど理解はできます」
回帰さんはあれ以来その食べ方にハマってやるようになったと言っていた。
 
井上さんは上手(かみて)でやりたいそう。
右側を見られるのが嫌でバンドのときもこの向きで歌っていたとか。
回帰「これをオファーしたときに一つ条件があって『上手でやらせてほしい』って」
回帰「俺もなんとなくいつも上手だったんだけど…今日下手で、別に違和感ないね」w
 
あと前かがみで歌っているのは歌詞が見えないからだ、と言っていて、回帰さんが「そういうこと?なんかこだわりがあるのかとw」と言ってた。手を胸に当ててかなり前傾姿勢で歌っていたから普通に考えたら息がたくさん吸えなくて歌いにくいような気がするけど、声はすごくよく出ていたので不思議な人だなーと思った。歌詞を見るためというよりはその姿勢で歌うのが癖なのかな?と感じた。
 
 
毎回いい企画だな、と思うライブなんだけど今回特によかった!
お相手が昔馴染みの人だからMCが楽しかったし、回帰さんの選曲がインビシ中心だったのもうれしかった。雨中、御免なさいなんかはいつもステージを跳ね回ってお客さんに水かけて、とかやってる曲だからギターで弾き叫びしてるのは新鮮だった。
 
でも今回は井上さんが思いがけず好みのアーティストだったのが最大の収穫というか。鉄と鉛は去年の対バンで途中から何曲か聴いたけど、激しい演奏でわーっと盛り上がっている印象しか残っていなかった。特に自分の好きな音楽だと思っていなかったし、この日のライブも井上さんに関しては何の期待も抱かずに観に行った、失礼な話だけど。だけど歌を聴いて完全に不意打ちで心掴まれてしまった。めちゃくちゃ好みの声ってわけではないはずなんだけど、聴いたら好きだわって思ってしまった。あとシタキリサンダーバードは完全にメロディが好みのやつ。そして演奏でグッと引き込むのに、歌い終わると「あーざっす!」と軽い挨拶するところもよき。若干照れ隠しなのかな?
 
帰りにCD買いました。あと流れでfolcaも。
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過去の経験だとライブで良いと思ってCD買っても、家に帰ってから音源を聴くとそこまで自分のツボではないなーと思うことも多い。私は音楽の好みの幅は狭いと思うから、生演奏の熱だとテンション上がって良いと思っても冷静になって聴くとそんなに頻繁に聴きたいと思わなくなっちゃうアーティストが多いんだと思う。でも井上さんの音源はかなりリピートしてる。むしろ後からじわじわとより好きになってるかも。
ライブ会場限定と言っていたけど9mmの通販で取り扱いが始まったからいろんな人の手に渡るといいな。
 
ちなみにネットで井上貴博で検索すると同姓同名の別人がたくさん引っかかってしまう上に、公式サイトもTwitterもなくて*1調べづらいのでリンクを貼っておきます。
 
ブログ
 
インスタもあるけどリンクの貼り方がわからないからブログから飛んでください。インスタは武田さんがたくさん出てくるから武田ファンは見てくれー!
 
あとYouTubeを掘るとMiss Mary Sussieの過去動画が出てきたりして、ずいぶん前からある曲だったんだな、今回やっと音源化できたんだな、とか思って感慨深い。
 
新しい沼を見つけそうでヤバかったけどしばらく活動がなさそうなのでそこまでハマれないかな?でもそれはそれで活動してくれハマらせてくれと思ってしまうのでむずかしい。
 
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帰りに写真撮ろうとしたらこうなってたw
ということでロックスターのTwitterから。
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*1:たぶん。ないよね?あったら教えてほしい

2020年2月13日「シベリア少女鉄道vol.32『ビギンズリターンズアンドライジングフォーエヴァー』」

2020年2月13日(木)
池袋シアターグリーンBIG TREE THEATER 
 
おなじみのシベ少の観劇。今回の公演期間は飛龍伝と大きく被っていたので1回しか行けなかったのが残念。
 
初めて行った劇場で、なぜかお寺に挟まれた立地なのが謎。あと小さいところなんだけど入口から客席まで意外と歩かされるのも謎。どういう構造になっていたんだろう。
 
贅沢にも最前センターブロックで観劇した。
 
事前にTwitterで検索すると、どうやらタイトルはバットマンシリーズから取ったものだというのがわかった。バットマンなんて全く見たことないから若干不安だったけどそこの要素はほぼなかったから大丈夫だったw
 
1幕は野球もの。プロ野球の打者が主役の「バット」マンw
浅見さん演じる楽天の銀次選手と篠原さん演じるオリックスの糸井選手の打率争い。それを見守る楽天地元テレビのキャスター小関ちゃんに関西のスポーツ紙記者の川井さん。糸井選手の妻役に葉月ちゃん、主治医に加藤さん。
そして勝負の行方を見守る少年に風間さなえちゃん。
シベ少は序盤はシリアスで笑いどころがないことが多いけど、今回は1幕からおもしろかった。これあとから調べたら本当にほぼ実話だったのが笑ってしまう。
 
1幕が終わると本読み稽古の光景がVTRで流される。そして何者かに殺されてしまう土屋さん…
 
2幕は島を舞台にした若い男女の物語。「でも」ばかり言う彼氏が「but」マンだという無理矢理さw
漁師の浅見さん、その娘の葉月ちゃんと妹の小関ちゃん。葉月ちゃんとそろそろ結婚も意識し始めている彼氏に川井さん。川井さんの父親で島の開発事業を進めている議員に篠原さん。
 
途中から好感度が欲しい浅見さんと篠原さんがストーリーそっちのけで良い人アピールを始めて、それを1幕と同じ格好のさなえちゃんがバロメーターを上げたり下げたりするっていう、相変わらず文章で説明できない展開。
 
篠原さんがジョーカー化するっていう展開で一応バットマンらしさ?みたいな要素があったんだろうかw
 
今回ちょっと出番の少ない加藤さんがジョーカーに取り込まれるの笑ったし、裏切られて退場させられるのも笑った。かわいそうな加藤さんかわいい。
 
3幕?は再び舞台を野球に戻しつつ好感度争いが繰り広げられる。1幕と同じ台詞を言っているのに意味が違って聞こえるパターンの笑いで私の好きなシベ少だった。ちょっと前々回の「いつかそのアレを〜」に近いというか。
 
ちょうど開演前に有名歌手逮捕のニュースがあって、篠原さんが注射するところが意図せず時事ネタみたいになってしまったのもおもしろかった(って書いたら不謹慎か?)。
退場させられたために完全に私服に着替えて帰る状態になっている加藤さんが出てきたんだけど、最前だったから近くてうれしかった。加藤さん愛おしいよー。
 
もう一回観たかったなー。次回公演は必ず…。
 
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2020年2月11日「飛龍伝2020」

2020年2月11日(火)
 
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飛龍伝2回目の観劇。今回は上手側で前回よりも見やすい席だった。
 
近くで見た山崎は普段の石田さんより大きく見えてカッコよかった。
2回目で理解が深まっていたからなのか楽日前で演技が成熟していたからなのかわからないけど何回も泣いた。でも物語の何に感動しているのかは実はよくわからなかったりする。
いや、銀幕のときと違って話はちゃんと理解してる。でもほぼ平成の世で育った自分には学生運動は全然実感がわかない世界で、そういう意味での共感できなさというかなんというか。つかさんも皮肉を込めて書いたところもありそうだから共感できなくてもいいのかもしれないけど。幕末は遠い昔だからそういう時代だったんだよなーと納得するんだけど、この時代をそこまで割り切って見れないというか。機動隊と殺し合うのはありなの?とか忠誠しているように見せかけて性のはけ口にしてるの?とか結局普通に就職して社会の歯車になったんだよね?とか。矛盾とか不条理とか世の中はそういうものなんだけどなんかもやもやしながら観ていてそのまま終わったという気持ちなのも事実。
不条理だよねって物語だと思うからたぶんこの感想はそんなに間違ってはないんじゃないかと思うけど…。ヒロインにはあまり気持ちが入り込めなかったかも。共感しづらいというか、人物像を掴みにくいキャラクターだったような…。東大にトップの成績で入った才女には見えないんだよなー。
 
主題は学生運動なんだけど、美智子を中心に桂木と山崎の愛憎の争いに見えて、実は美智子そっちのけで桂木と山崎の対立する立場での友情物語なのかな、と思った。前回の感想とも被るけど、桂木と山崎の関係にグッと掴まれてしまう。
 
 
ラストシーンはどう解釈したらいいんだろうか。たぶん90年の飛龍伝の脚本をそのまま使ってるから本当は20年後の再会なんだよね。そうじゃないと勝利(かつとし)の年齢がおかしいし。
そこをふまえてもあれはつかさんのファンタジーってことでいいのかな。実際には学生と機動隊がみんなで集まるなんてないわけで。むしろ山崎の死に際の夢みたいにも見えたんだけどそういう解釈でもいいの?ちがう?
 
菅井ちゃんはアイドルなのによくこの仕事受けたなーって感じかな。
今まで私が観たつか作品のヒロインも秋元グループのアイドルだったけど、みんなグループ卒業後で女優への第一歩の意味合いも強かった。でも菅井ちゃんは現役アイドルなのに新幕末や熱海よりも性的な表現が強い飛龍伝をやったのがすごい。ファンの人も素直に舞台に感動していた人が多くてあんまり荒れてなかった気がする。検索に引っかからないようなところではいろいろ言われていたかもしれないけど。
 
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つか作品の感想で毎回書いている気がするけど、時間の経過や矛盾点など細かいところは気になってしまう。でもそんなものなぎ倒す熱量と勢いで結局胸打たれて帰ってくる私の負けです。というかね、つか芝居の石田明が良すぎるのよね。
 
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今回は紀伊國屋ホールではなくて新国立劇場だったわけだけど、観劇が終わったあとの感覚は紀伊國屋のほうが好きだなーと思った。狭いロビーに熱気が残っている感じとか、外に出ると新宿の街と人ごみがある感じとか。新国立劇場は外に出ると静寂なのがちょっと寂しいかも。なんだそれって感じの感想だが。
 
 
ところで石田さんも味方さんも出ないけどちょっと気になっていたバージョン違いの熱海殺人事件が3月中旬から始まるけど新型コロナの影響はどうなるのだろうか。今のところは上演するっぽいけど行くかどうかはちょっと躊躇するし、叩かれないか心配*1
そして蒲田行進曲のキャストはどうなるんですかね…ドキドキ…。
 
 
 

*1:林檎さんめちゃくちゃ叩かれてたからなぁ…