主にライブのメモとか。

お笑いライブや音楽ライブのレポと感想を中心に。いいブログタイトルが思いつかない。

2020年3月18日「HEREがDaisy Barの15周年をハイテンションで祝う‼︎」

2020年3月18日(水)
Daisy Bar
出演:HERE/folca/CRAZY WEST MOUNTAIN 
 
ずっと放置していた記事だし時節柄的にもなんかもう上げないほうがいいかなーとも思ったんだけど、ライブに行った記録だから一応上げます。
3月18日のライブなので緊急事態宣言が出ていないどころかオリンピックの延期も決まっていなかった時期の話で。この短い間に世界が変わりすぎてしまったね。
 
このライブは弾き叫びのときに手売りを買ってあったけど、今ライブハウス行くのは避けたほうがいいか?そもそも仕事が終わらないかも?とか思いながらチケットを持って出勤した。結局HEREの出番には間に合いそうだったので下北沢へ。
いつも弾き叫びをやっているラグーナの下にある系列店で、存在は知っていたけど入るのは初めてだった。受付にはアルコール消毒が置いてあった。
 
着いたときにはもう演奏が始まっていて、チャンチャンチャンスとHIGH TENSION  DAYSは聴けなかった。縦長のフロアでステージは低めだから見えにくい。
 
アー写の発表後だったけど、衣装は蛸足柄だった。新衣装はツアーでお披露目なんだろうな。延期になってしまったけど…。
 
MCは割愛。
 
己STAND UP
いらっしゃい
鶴岡さん登場。回帰さんにサングラスをかけられる。
スーパーポジティブwithクレ山鶴岡さん
映像(folcaカバー)
途中からfolcaヒデさん登場。
回帰「身内ノリ最高!」
HELLO
 
ギラギラBODY&SOUL
はっきよい
 
アンコール
回帰さんはジャケットを脱いで出てきた。
対バンのボーカル2人も呼び込み。ヒデさんはまたぬいぐるみ持ってきてた。あのぬいぐるみがなんなのか誰か教えてください…
回帰「俺らクレ山とも仲良いしfolcaとも仲良いんだけどこの2組が対バンしたことないとのことで」今回企画しました、と。
ステージ上で改めて自己紹介する2人。
鶴岡「マルフォイって呼ばれてます」w
楽屋で礼儀正しく挨拶してたよね、俺らが紹介するまでもなく、と回帰さん。
鶴岡「(礼儀正しいのは)一周回ってロックですから」
 
回帰「酔って後輩に説教するのとか絶対したくないんだけど唯一説教するのが鶴岡」w
鶴岡「ボーカルやめろって言われた」w
しかもしらふで、と。
回帰「今日もするから」w
 
LET’S GO CRAZY withヒデさん&鶴岡さん
1番Bメロ鶴岡さん
2番Aメロヒデさん
Cメロ前半鶴岡さん後半ヒデさんというパート割。
この曲はラストにみんなで歌える曲なのが強いなーといつも思う。
 
耳栓しなくても大丈夫な音量だったかららくちんだった。いつもよりベースが良く聴こえた。というかいつも私があんまり聴いてないだけ?HEREは情報量が多いからベースまで意識できていないことは多いかも…。
後ろで観てたから武田さんはちょっと見辛かった。相変わらず目つきは悪かったけどそこが好き。
 
お客さんはやたらとテンションが高くて、自粛モードが高まってきた中で気持ちを発散させていたみたい。みんなちゃんとマスクしてたし終わった途端すぐ換気してたし全員が最大限注意してたと思う。今となってはそれでも…って思う人もたくさんいるかもしれないけど。
4月以降は他のバンドやアイドル含めライブが延期や中止になって、次に観れるのはいつなんだろうと思う。ゴールデンウィーク明けたらOKなわけないと思ってるし実際5月以降のイベントもどんどんなくなっているけどいつになったら終わるんだろうか。その日までは生きてなきゃいけない。
 
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2020年2月18日「尾形回帰弾き叫び対決シリーズ『百人組手』」

2020年2月18日(火)

下北沢Laguna
出演:尾形回帰/井上貴博
 
最近ブログ更新するの遅すぎでは…。
 
 
ラグーナの弾き叫びに行ってきた。百人組手としては第4弾になるけれど、私としては頭から百人組手を観るのは初回以来。
今回のお相手は去年インビシとしてキツネツキと共に対バンした鉄と鉛のボーカルの井上貴博さん。
 
まずは回帰さん一人で出てきて1曲披露。
STANDARD LOVERS
 
ゲストの井上貴博さんとサポートギターのfolca爲川さん登場。
 
「回ちゃん」と呼ぶ井上さんに対して
回帰「デスベッドから自然に呼び方変わった人だよね?」
井上「こっちがどれだけ気を使ったか」w
インビシ時代からの知り合いにはいまだにデスベッドとかデスとか呼ぶ人も多いらしい。
 
井上さんはインビシ時代からの知り合いなのでその頃の曲をたくさんやってもらおうと思ってお題を作った、と。
回帰さんからも今日はほとんどHEREの曲がないと宣言。だからさっきの1曲目はあえて明るい曲をやったそう。
いつもはHEREの衣装なのに今回私服なのはインビシに寄せるためかな?
 
【青春について歌った歌】
井上貴博:青春の灯〜シタキリサンダーバード
回帰「お題見て『これどういうこと?』って聞いたらインビシのアルバムに青春の蹉跌って作品があって」
尾形回帰:18秒間
 
【雨の歌】
これは何やるかみんなわかると思う、と回帰さん。井上くんが終わったらMCなしですぐ入るわ、と言うと、
爲川「(井上さんの曲は終わったあとの)余韻必要な曲ですよね?」w
回帰「ちょうどいい間で入るから」
井上貴博:雨だから
尾形回帰:雨中、御免なさい
 
井上「はい!今歌いたい曲!」
【いま歌いたい歌】
井上貴博:DANCE HOLE
尾形回帰:君の細い首を締めてみたい
 
【過去の自分の歌のアンサーソング、または続編の歌】
井上さんの曲タイトルをきいて「これは知ってる」という回帰さんに対してこれはアンサーソングで作ったから聴いたことないかも、と井上さん。鉄と鉛の曲のアンサーらしい。
バーで煙草を吸っているおばあちゃんのイメージ、みたいな話をしていたんだけど正確なニュアンスを忘れてしまった。
井上貴博:Miss Mary Sussie
 
死ぬくらいは、デスベッドが今HEREでラブソングを作ったらどうなるか、というテーマで作ったそう。この曲でデスベッドが成仏できた、と。
尾形回帰:死ぬくらい大好き愛してるバカみたい
 
【作ってる最中の歌をできているところまで披露】
尾形回帰:気が触れてロマンチック
コード進行がインビシっぽいと言っていたけど、Aメロのリズムの取り方(?)もインビシっぽく聴こえた。
井上貴博:半ブレラ
 
どうやら井上さんは楽器が全くできないらしく
回帰「どうやって曲作るの?」
ボイスメモにアカペラで歌ったものを送って編曲してもらうらしい。
爲川「こういう雰囲気にしたいんだったらこういうコードだねって」
回帰「優しいね。コードない状態で武田に送ると『何これ?(怒)』って言われる」w
そんな武田さんも井上さんにはコードをつけてあげたことがあるらしい。
 
井上さんの新しい音源では9mmの滝さんがドラムもギターもバイオリンもやっているとのことで
回帰「滝くんのギャラ払えるの?」w
爲川さんが作曲して滝さんがアレンジ・演奏した曲もあるから9mmのときとは立場が逆になってて新鮮だね、という話も。
 
今回のライブはキツネツキ、鉄と鉛、インビシの対バンのときに誘ってスケジュールを合わせたそうで、元インビシ(と鉄と鉛の?)マネージャーで現9mmスタッフの高木さんの誕生日だったのでせっかくだからこの日にしよう、と決まったそう。高木さんが観に来ていて、回帰さんがタピオカドリンクをプレゼントしていた。
 
【お互いの故郷をリスペクトした歌】
回帰「実は何の曲歌うかわかっちゃって」一緒にカラオケに行ったときにこの曲歌うんだ、と思った曲があると。
回帰さんは自身のお父さんが歌ってた曲。
井上「ろくろ回しながら?」w
 
尾形回帰:時代おくれ(河島英五カバー)
井上貴博:LET’S GO CRAZY冒頭〜青空と大地の中で(松山千春カバー)
 
冒頭のLET’S GO〜は爲川さんがやろうと提案してくれたとのこと。
 
【歌詞がとにかく難産だった歌】
尾形回帰:優しく僕等を侵食してる
井上貴博:エンドロールに願いを
 
【特定の誰かのために書いた歌】
回帰「誰に作ったかは言えない、君の性癖とあの感触だもん」w
尾形回帰:君の性癖とあの感触
 
井上さんの作った誰かは「女の子ではないよ」とのこと。
井上貴博:かけがえない
 
【お別れの歌】
井上貴博:翳りゆく部屋(荒井由実カバー)
尾形回帰:真夏の経過
 
最後は「ここからアンコールです!」と言ってはけることなくそのままアンコールに。
悲しみの果て(エレファントカシマシカバー)
 
井上さん、自分はどうしてもバンドを続けられなくてやめてしまったけどこうやってずっと続けている人とやれてうれしいというような話をしていた。ずっと続けている回帰さんへのリスペクトを感じた。
 
 
タイミング覚えてないMC
インビシ時代、仲のいいバンドもそんなにいなかったので大阪のときは必ず鉄と鉛を対バンに誘っていた。
最終的に仲良くなりすぎて井上さんの実家に泊まっていたそうで、そのために「おかんが布団買った」と言ってた。
回帰さんは自前の加湿器を持ってきていたにも関わらず、
井上「『俺湿度100%じゃなきゃダメだから』って言って俺の加湿器まで取った」w
井上さんの実家ではホワイトシチューをご飯にかけて食べていて、初めて見たからびっくりした、と。
爲川「やらないけど理解はできます」
回帰さんはあれ以来その食べ方にハマってやるようになったと言っていた。
 
井上さんは上手(かみて)でやりたいそう。
右側を見られるのが嫌でバンドのときもこの向きで歌っていたとか。
回帰「これをオファーしたときに一つ条件があって『上手でやらせてほしい』って」
回帰「俺もなんとなくいつも上手だったんだけど…今日下手で、別に違和感ないね」w
 
あと前かがみで歌っているのは歌詞が見えないからだ、と言っていて、回帰さんが「そういうこと?なんかこだわりがあるのかとw」と言ってた。手を胸に当ててかなり前傾姿勢で歌っていたから普通に考えたら息がたくさん吸えなくて歌いにくいような気がするけど、声はすごくよく出ていたので不思議な人だなーと思った。歌詞を見るためというよりはその姿勢で歌うのが癖なのかな?と感じた。
 
 
毎回いい企画だな、と思うライブなんだけど今回特によかった!
お相手が昔馴染みの人だからMCが楽しかったし、回帰さんの選曲がインビシ中心だったのもうれしかった。雨中、御免なさいなんかはいつもステージを跳ね回ってお客さんに水かけて、とかやってる曲だからギターで弾き叫びしてるのは新鮮だった。
 
でも今回は井上さんが思いがけず好みのアーティストだったのが最大の収穫というか。鉄と鉛は去年の対バンで途中から何曲か聴いたけど、激しい演奏でわーっと盛り上がっている印象しか残っていなかった。特に自分の好きな音楽だと思っていなかったし、この日のライブも井上さんに関しては何の期待も抱かずに観に行った、失礼な話だけど。だけど歌を聴いて完全に不意打ちで心掴まれてしまった。めちゃくちゃ好みの声ってわけではないはずなんだけど、聴いたら好きだわって思ってしまった。あとシタキリサンダーバードは完全にメロディが好みのやつ。そして演奏でグッと引き込むのに、歌い終わると「あーざっす!」と軽い挨拶するところもよき。若干照れ隠しなのかな?
 
帰りにCD買いました。あと流れでfolcaも。
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過去の経験だとライブで良いと思ってCD買っても、家に帰ってから音源を聴くとそこまで自分のツボではないなーと思うことも多い。私は音楽の好みの幅は狭いと思うから、生演奏の熱だとテンション上がって良いと思っても冷静になって聴くとそんなに頻繁に聴きたいと思わなくなっちゃうアーティストが多いんだと思う。でも井上さんの音源はかなりリピートしてる。むしろ後からじわじわとより好きになってるかも。
ライブ会場限定と言っていたけど9mmの通販で取り扱いが始まったからいろんな人の手に渡るといいな。
 
ちなみにネットで井上貴博で検索すると同姓同名の別人がたくさん引っかかってしまう上に、公式サイトもTwitterもなくて*1調べづらいのでリンクを貼っておきます。
 
ブログ
 
インスタもあるけどリンクの貼り方がわからないからブログから飛んでください。インスタは武田さんがたくさん出てくるから武田ファンは見てくれー!
 
あとYouTubeを掘るとMiss Mary Sussieの過去動画が出てきたりして、ずいぶん前からある曲だったんだな、今回やっと音源化できたんだな、とか思って感慨深い。
 
新しい沼を見つけそうでヤバかったけどしばらく活動がなさそうなのでそこまでハマれないかな?でもそれはそれで活動してくれハマらせてくれと思ってしまうのでむずかしい。
 
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帰りに写真撮ろうとしたらこうなってたw
ということでロックスターのTwitterから。
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*1:たぶん。ないよね?あったら教えてほしい

2020年2月13日「シベリア少女鉄道vol.32『ビギンズリターンズアンドライジングフォーエヴァー』」

2020年2月13日(木)
池袋シアターグリーンBIG TREE THEATER 
 
おなじみのシベ少の観劇。今回の公演期間は飛龍伝と大きく被っていたので1回しか行けなかったのが残念。
 
初めて行った劇場で、なぜかお寺に挟まれた立地なのが謎。あと小さいところなんだけど入口から客席まで意外と歩かされるのも謎。どういう構造になっていたんだろう。
 
贅沢にも最前センターブロックで観劇した。
 
事前にTwitterで検索すると、どうやらタイトルはバットマンシリーズから取ったものだというのがわかった。バットマンなんて全く見たことないから若干不安だったけどそこの要素はほぼなかったから大丈夫だったw
 
1幕は野球もの。プロ野球の打者が主役の「バット」マンw
浅見さん演じる楽天の銀次選手と篠原さん演じるオリックスの糸井選手の打率争い。それを見守る楽天地元テレビのキャスター小関ちゃんに関西のスポーツ紙記者の川井さん。糸井選手の妻役に葉月ちゃん、主治医に加藤さん。
そして勝負の行方を見守る少年に風間さなえちゃん。
シベ少は序盤はシリアスで笑いどころがないことが多いけど、今回は1幕からおもしろかった。これあとから調べたら本当にほぼ実話だったのが笑ってしまう。
 
1幕が終わると本読み稽古の光景がVTRで流される。そして何者かに殺されてしまう土屋さん…
 
2幕は島を舞台にした若い男女の物語。「でも」ばかり言う彼氏が「but」マンだという無理矢理さw
漁師の浅見さん、その娘の葉月ちゃんと妹の小関ちゃん。葉月ちゃんとそろそろ結婚も意識し始めている彼氏に川井さん。川井さんの父親で島の開発事業を進めている議員に篠原さん。
 
途中から好感度が欲しい浅見さんと篠原さんがストーリーそっちのけで良い人アピールを始めて、それを1幕と同じ格好のさなえちゃんがバロメーターを上げたり下げたりするっていう、相変わらず文章で説明できない展開。
 
篠原さんがジョーカー化するっていう展開で一応バットマンらしさ?みたいな要素があったんだろうかw
 
今回ちょっと出番の少ない加藤さんがジョーカーに取り込まれるの笑ったし、裏切られて退場させられるのも笑った。かわいそうな加藤さんかわいい。
 
3幕?は再び舞台を野球に戻しつつ好感度争いが繰り広げられる。1幕と同じ台詞を言っているのに意味が違って聞こえるパターンの笑いで私の好きなシベ少だった。ちょっと前々回の「いつかそのアレを〜」に近いというか。
 
ちょうど開演前に有名歌手逮捕のニュースがあって、篠原さんが注射するところが意図せず時事ネタみたいになってしまったのもおもしろかった(って書いたら不謹慎か?)。
退場させられたために完全に私服に着替えて帰る状態になっている加藤さんが出てきたんだけど、最前だったから近くてうれしかった。加藤さん愛おしいよー。
 
もう一回観たかったなー。次回公演は必ず…。
 
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2020年2月11日「飛龍伝2020」

2020年2月11日(火)
 
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飛龍伝2回目の観劇。今回は上手側で前回よりも見やすい席だった。
 
近くで見た山崎は普段の石田さんより大きく見えてカッコよかった。
2回目で理解が深まっていたからなのか楽日前で演技が成熟していたからなのかわからないけど何回も泣いた。でも物語の何に感動しているのかは実はよくわからなかったりする。
いや、銀幕のときと違って話はちゃんと理解してる。でもほぼ平成の世で育った自分には学生運動は全然実感がわかない世界で、そういう意味での共感できなさというかなんというか。つかさんも皮肉を込めて書いたところもありそうだから共感できなくてもいいのかもしれないけど。幕末は遠い昔だからそういう時代だったんだよなーと納得するんだけど、この時代をそこまで割り切って見れないというか。機動隊と殺し合うのはありなの?とか忠誠しているように見せかけて性のはけ口にしてるの?とか結局普通に就職して社会の歯車になったんだよね?とか。矛盾とか不条理とか世の中はそういうものなんだけどなんかもやもやしながら観ていてそのまま終わったという気持ちなのも事実。
不条理だよねって物語だと思うからたぶんこの感想はそんなに間違ってはないんじゃないかと思うけど…。ヒロインにはあまり気持ちが入り込めなかったかも。共感しづらいというか、人物像を掴みにくいキャラクターだったような…。東大にトップの成績で入った才女には見えないんだよなー。
 
主題は学生運動なんだけど、美智子を中心に桂木と山崎の愛憎の争いに見えて、実は美智子そっちのけで桂木と山崎の対立する立場での友情物語なのかな、と思った。前回の感想とも被るけど、桂木と山崎の関係にグッと掴まれてしまう。
 
 
ラストシーンはどう解釈したらいいんだろうか。たぶん90年の飛龍伝の脚本をそのまま使ってるから本当は20年後の再会なんだよね。そうじゃないと勝利(かつとし)の年齢がおかしいし。
そこをふまえてもあれはつかさんのファンタジーってことでいいのかな。実際には学生と機動隊がみんなで集まるなんてないわけで。むしろ山崎の死に際の夢みたいにも見えたんだけどそういう解釈でもいいの?ちがう?
 
菅井ちゃんはアイドルなのによくこの仕事受けたなーって感じかな。
今まで私が観たつか作品のヒロインも秋元グループのアイドルだったけど、みんなグループ卒業後で女優への第一歩の意味合いも強かった。でも菅井ちゃんは現役アイドルなのに新幕末や熱海よりも性的な表現が強い飛龍伝をやったのがすごい。ファンの人も素直に舞台に感動していた人が多くてあんまり荒れてなかった気がする。検索に引っかからないようなところではいろいろ言われていたかもしれないけど。
 
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つか作品の感想で毎回書いている気がするけど、時間の経過や矛盾点など細かいところは気になってしまう。でもそんなものなぎ倒す熱量と勢いで結局胸打たれて帰ってくる私の負けです。というかね、つか芝居の石田明が良すぎるのよね。
 
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今回は紀伊國屋ホールではなくて新国立劇場だったわけだけど、観劇が終わったあとの感覚は紀伊國屋のほうが好きだなーと思った。狭いロビーに熱気が残っている感じとか、外に出ると新宿の街と人ごみがある感じとか。新国立劇場は外に出ると静寂なのがちょっと寂しいかも。なんだそれって感じの感想だが。
 
 
ところで石田さんも味方さんも出ないけどちょっと気になっていたバージョン違いの熱海殺人事件が3月中旬から始まるけど新型コロナの影響はどうなるのだろうか。今のところは上演するっぽいけど行くかどうかはちょっと躊躇するし、叩かれないか心配*1
そして蒲田行進曲のキャストはどうなるんですかね…ドキドキ…。
 
 
 

*1:林檎さんめちゃくちゃ叩かれてたからなぁ…

2020年2月6日「飛龍伝 スペシャルイベント」

2020年2月6日(木)
 
飛龍伝のイベントに行ってきた。公演期間中に組まれたイベントなので会場は公演と同じ新国立劇場
今回の席は通路を挟んで一段高くなった席の2列目センターブロックだった。すごく見やすくて本公演をこの席で観たかった…!w
あとなぜか1列前の席は全部空席だった。開演直前に関係者でも来るのかと思っていたけど最後まで誰も来なかったからなんかもったいなかったな。
あと全然関係ない個人的なことだけどメガネを忘れたのでキャストの顔がぼやけてました。もったいない…。
 
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公演と同様に「若者たち」が流れて開演。冒頭の修学旅行生が記念館を訪れるくだりがキャスト本人へのツッコミなどの内輪ネタのやり取りも織り交ぜつつ演じられた。
 
 
キャスト全員がタキシードで登場。公演ではタキシードを着ない菅井ちゃんもタキシード姿だった。キラキラの靴がかわいい。
 
あれ…?石田さんいなくない…?と石田ファンの私が思っているのも束の間に名前と一言の自己紹介が始まる。脇役の人たちから始まってだんだんと主要キャストになっていくけどやっぱり石田さんはいないw
ここで司会の久保田さんから石田さんは前の仕事で遅れているけどもう少しで到着するはず、と説明があった。そして後ろのスクリーンに先程送られてきた石田さんからのメッセージVTRが。
「今フジテレビで2本撮りが終わりました。今から向かいます」というような内容。ヘラヘラと手を振ってVを締める石田さんを見て「手振ってる場合じゃないだろ」というツッコミが入る中、舞台後ろから本人登場!よかったー。
 
演出の岡村さんが登場して、キャストから岡村さんへ質問コーナー。
 
・役名の付け方
・飛龍という石について
・つかさんとタバコ
・岡村さんって寝てないの?
・飛龍伝ができた当時のエピソード
など?ちょっとこれ以上思い出せなかった。
当時は冒頭の「機動隊が石持って来るよ」で笑いが起きたのだそう。笑える台詞という感覚はなかったので驚き。今とは全然感覚が違うなー。
 
石田さんは朝ドラのスカーレットの現場で90年の飛龍伝でヒロインをやった富田靖子さんに「今度飛龍伝やるんです」って話したと言ってた。「あんなのよくやるね〜、大変だよ〜」って言われたとかw
 
 
劇中の名シーンを他のキャストが演じてみようのコーナー
 
「まずは桂木がこのあたりでやっていた芝居を」と言ったら、石田さんが「ジャリジャリ…*1」って言って味方さんが声には出さずにちょっ、それは!みたいな反応してわちゃわちゃしてたのかわいかった。
「今ので笑った人すごいね」みたいなこと言ってたけど、味方ファンと石田ファンは大体わかりそう。
 
ちなみに昔は全員のキャストが全ての台詞を覚えていて、つかさんに「お前この役代われ」と言われたらすぐにできたものだったらしい。
前回の熱海で石田さんが出れない日を久保田さんがやる公演があったが台詞完璧だったと。ただし立ち位置が全部全部ズレてて照明が当たっていなかったというオチがw
 
 
ここでゲスト神尾祐さんが登場して、飛龍伝の元となった初級革命講座冒頭の長台詞を披露。
めちゃくちゃ良くて感嘆する会場。
 
石田「こんな人材どこで?」
神尾さん人差し指を出して
石田さんと「ビズリーチ」w
神尾さんフリへの反応速すぎでは?と思ったらビズリーチのCM出てる人だったのね。あとから調べて納得。
 
あとキャストみんなと並んだら神尾さんは背が高くて格好よかった。
 
長い台詞を覚えるのは大変そうに思うかもしれないけど、頭で映像を思い浮かべてそれを描写するように口に出していけばいいからたくさん覚えられるのだと岡村さんから。
 
 
 
飛龍伝クイズ
 
神尾さん「俺も答えていい?」と舞台袖から顔を出すw 先打ち上げ会場行っててください!と追い返される神尾さんw
 
Q.富田靖子さんの飛龍伝をきっかけに作られた劇団とは?
 
「新感線?」などの回答が飛び交う中、
石田「一か八かいいですか?劇団ひとり」w
正解は地球ゴージャス。味方さんは演劇オタクだから知っていた。さすが。
 
Q.内田有紀のときの飛龍伝では山崎一平という役名ではなかったのだが、なんという役名だったか?
正解は泊平助。
 
Q.広末涼子主演のときの飛龍伝の稽古日数は何日間だったか?
ちなみにこのときは新幕末と同時に稽古があり、新幕末は別の演出家さん、飛龍伝はつかさんで、俺は○○日あればいいよ、と言ったらしい。
正解は11日。すごすぎでは…?
 
あとどこかのタイミングで富田版の飛龍伝と広末版の飛龍伝の映像をチラッと見る時間があった。スクリーンの前に照明の機材がある形の舞台設営だったから見にくかったけど…。
 
 
菅井ちゃんによる初級革命講座の朗読。先程の神尾さんの台詞に続く台詞になるらしい。
前日に言われたらしいけど朗読すごくよかったー!
 
主要キャストの挨拶
石田さんも朗読するか聞かれたけど断ったらしい。ちょっと!それ聴きたかったよー!でもそのおかげで神尾祐さんが来たとなんか自慢げだったw
 
 
 
最後は千秋楽でおなじみのつかこうへい予告編。
 
広島に原爆を落とす日
ディープ山崎:大石
 
新・幕末純情伝
沖田総司:菅井
坂本龍馬:石田
石田龍馬はジェットストリームの部分。下手側通路近くの席だったから、客席後方から歩いてくる石田龍馬を拝みました。ありがとうございます。
総司は終盤の「して、新しい元号は自由となったのであろうな!」で
返答は明治ではなく「令和となりました!」
 
熊田留吉:小柳
木村伝兵衛:細貝
犯人大山金太郎:小澤
大山は「海が見たいと言ったんだ〜」のところだったと思う。
 
テレビプロデューサー:久保田
倉岡銀四郎:味方
水原小夏:菅井
蒲田に関しては観たことないからあっているのかは分からぬ…
 
 
予告編観れたのがうれしかった。あの作品のあのシーンね!ってなるからつか作品を観たことがある人ほど楽しいよね。ほとんどの役者さんはやったことのない役をやっていただろうに石田さんは経験ある役にしてくれたのはなぜなんだろう。石田龍馬にファンが多いからですか…?
 
楽しいイベントではあったけど、Twitterでちょっと辛辣に書いてしまった通り、チケット代7,500円取れるほどの内容ではないかなーと思ってしまった。なんかトークパートがグダグダしてる印象を受けちゃうんだよね。つかさん(というか岡村さん?)のチームっていつもトークが苦手なのかなって思っちゃう。劇中のコメディパートもなんか笑いがぬるいことが多いし…。シリアスシーンはとても良いんだけどね。
 
 
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帰りに新宿駅でタピオカを買った。タピオカミルクティーのホットって初めて飲んだけどアイスよりも好きかもしれない。
100%の甘さでもそんなに甘くなくて美味しかった。
 

*1:新幕末の桂小五郎の台詞

2020年1月30日「飛龍伝2020」

2020年1月30日(木)
 
飛龍伝の初日に行ってきた。初日と言っても今回は前日にプレビュー公演なるものがあったからそっちが事実上の初日だったような気もするけど。
 
つか作品は新・幕末純情伝、熱海殺人事件、あとつか舞台とカウントしていいのか微妙なところだけど銀幕の果てに、を観ている。
 
2日くらい前まで紀伊國屋ホールでやるような気がしてた。危ない。今回は新国立劇場の中劇場だった。初めて行ったんだけど初台の駅とほぼ直結なのね。
 
ロビーが広くてクロークもあったりして立派なホールだなーという印象。中も中劇場でこんだけ広いの?と思ってしまった。サイトによると1,000人くらい入るらしいし、小劇場ですら400人くらい入るらしい。全然小さくない!w
 
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席は6列目だと思っていたら(というかチケットにはそう書いてあった)1〜4列目は椅子を取り払って舞台にしていたようで2列目だった。
 
 
 
以下ネタバレあると思います。
 
 
 
 
 
えっ?新幕末?って思った。新幕末ぽいところがたくさんあって石田龍馬が大好きな身としてはわぁぁってなった。
 
冒頭のやり取りとか完全に新幕末。国を良くしようというあの頃の志を忘れたのか?と聞かれて俺は上級な身分でいい暮らしできてるからもう関係ないんだよねって答えて美智子(総司)の死を忘れたのか⁉︎って問いかける流れが完全に一緒。
 
飛龍伝は舞台を変えた新幕末だというツイートを見たことがあって本当にそうだなーと思った。でも順番的には飛龍伝のほうが先に出来てるのかな?ということは桂木という役名は桂から取ったわけではない?(混乱)
 
他にもジェットストリームを思わせるような語りがあったりとか龍馬と山崎が被るようなキャラクターで石田さんにはまっていた。
 
でも今回は味方さんの役が好きだなーと思った。今まで味方さんがやってきた役って高貴でプライドの高い役だったけど、今回の役はカリスマ性がありつつも弱くてズルくてでも人間味のある役だったから味方さん好きー!と思えた。
 
キャストも久保田さんに大石さん、須藤さん、ともはやおなじみのメンバーがたくさん。そういえば細貝さんはどこにいたんだ?と思って家に帰ってからパンフレット見たらバリバリ出てる役だった。当たり前か。あの人細貝さんだったのかー!と。なんでわからなかったのか。あと小澤さん見るのはたぶん3回目だけどつか作品では初めてだよね?結構印象的な役だった。あと顔がイケメン。
 
あとこの作品は桂木と山崎の関係が萌える。ただの敵じゃない関係性っていうのが…。ずっと相容れない立場や性格を演じてきた石田味方が幼なじみの設定っていうのがヤバい。ありがとう。
 
でも新幕末を初めて見たときの衝撃は超えられなかった、というかもう永遠に超えられないんだろうな、なんて思った。
 
実は席が端すぎたのと前の人の頭がかぶって大事な場面の演技が見えないところがあったのは辛かった…。終盤に前方で床に腰を下ろした状態で展開する美智子、山崎のいいシーンが見えないという…。下手側だったんだけどどちらかというと石田席よりも味方席みたいなところがあって見やすかったのもあって味方さんの印象が強い。個人的には味方良介に軍配が上がっているような感想をもってしまった。
 
 
 
ということで石田ファンとしては若干消化不良な観劇だった。でも2月11日に観てきた2回目は本当によかった!また後日の記事に書く。
 
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2020年1月23日「未来と芸術展」

2020年1月23日(木)
 
更新を後回しにしていた記事をひっそりとアップ。
 
森美術館の「未来と芸術展」に行ってきた。
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私も知性溢れる大人の女だから美術館くらい一人で行くよ、ってわけではなくて目的はやくしまるえつこさんの展示だったけど他の展示もおもしろかった。
 
始め入口がわからなくてとりあえず入ってみたらオフィスの受付みたいなところでここで合ってるのか?と思ったけど普通に間違ってた。
 
 
 
最初に見たのはAI美空ひばり。ここでやってることは知らなかった。数十人が座れるミニシアターみたいなところで5分程度の上映。紅白でも見てたけど家族と鍋食べたり雑談したりしてたからあんまり印象にないのでしっかり見たのは初めてだと言える。
美空ひばりのことをあまり知らないので顔にしても歌声にしても似てるかどうかというのはよくわからない。こちらに差し出した手が立体的に見えるのはすごいと思った。ボカロ的な不自然な歌い方ではなくて自然な歌声。
映像と声を別々に作ってるのだから当たり前だけど口パクっぽく見えるのが気になった。
賛否あった台詞部分はあんまりよくないかもね…。
 
 
今回の展示は原則撮影OKだった。国内外の様々な作品が5つのテーマに分けられて展示されている。
 
最初のブースはアートというよりも普通に都市計画。なものがいくつか。アラブ首長国連邦の砂漠の中にある都市とかシンガポールの水上都市とか。模型やCG画像だけじゃなくて短いプロモーションビデオみたいなものも見ることができた。
水上都市って日本は台風と津波があるから無理じゃないかなと思うのだけど、シンガポールには災害がないんだろうか。
 
子どもの頃アニメで見たような未来の都市は銀色の高層ビルがたくさんあるイメージだったけど、今はむしろ緑をたくさん配置して自然と共生するようなものが主流ぽかった。公園や街路樹だけじゃなくてビルの外壁に緑が生えているものが印象的。
 
今回一番のインスタ映えポイントみたいになっていたのはここかな。
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このロボットがかわいくてしばらく遊んでた。欲しくなっちゃう。
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やくしまるさんの展示
微生物を繁殖させるために室温を暖かくしているようで、ブースの入口が厚いビニールの暖簾みたいなので仕切られていた。
中は実際の微生物が入ったシャーレがあって、上のモニターにMVが繰り返し流されていた。
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ほっぺを大きくした赤ちゃんの人形はち
ょっと嫌で印象に残った。カフェインがたくさん摂れるからたくさん仕事ができるようになる、という理屈で、両親が生まれたばかりの赤ちゃんにほっぺを大きくする手術を受けさせる社会を想像したものだと。私は子どもいないけど、自分の子どもにカフェインたくさん摂らなきゃいけないような仕事させたくないよね?なんで過重労働する前提なの…もちろんディストピア的な作品なんだけど。
 
 
看取りロボット
自分が死ぬときはこんななのかな。
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細かく感想書いていくとキリがないから印象的だったところだけざっとこのくらいで終わる。
大規模なものから食品のような生活に密着したもの、実現されそうなものもブラックな皮肉の込められた作品もあって面白かった。
 
 
グッズも買ってきた。
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未来と芸術展に満足して危うく見忘れるところだったけど、同じフロアでやっていたやくしまるえつこ衣装展も見てきた。
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想像よりも狭いスペースだった。
 
ガラスケースに入っているわけでもなく触ろうと思えば触れる(もちろんダメだけど)距離で見れたのはありがたかった。
 
黒の方は生地が厚くてたくさん使ってあるから重たそう。
赤は薄くて軽そう。ひらひらした記事の端がちょっとくたびれてたように見えたけどそこが逆にいい。実在する人物が着た本物の衣装って感じがする。
もう少し細かい所も写真に撮ってくればよかったかも、と少し後悔。
 
軽く買い物なりお茶なり楽しんでから帰ろうと思っていたけど、思った以上に展示を楽しんで長居してしまったからそのまま帰った。たまには美術館に行くというのもいいなと思った。機会をくれたやくしまるさんありがとう。
 
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